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灯火のあかり タイムスリップして母の初恋相手と恋しました?!  作者: ユキア


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第22話 デート



時間はすぐに過ぎ去っていく。葵が突き飛ばされる日になった。あかりは常に葵の周りにいる事にした。あかりのおかげか、葵が突き落とされることはなかった。家に帰ってもあかりは葵にはりついていた。


「あかりさん。どうしたんですか?今日はやけに一緒に行動されてますけど……」


「え、あ、いや、特に意味はないよ!」


それを見ていた薫はふくざつな顔をした。家ではさすがに大丈夫かと、思ったあかりは部屋へ戻ろうと廊下に出る。

「おい、あかり。」


「へ?ああ、薫君?どうかしたの?」


「ちょっとこい。」


「?」


あかりが連れていかれたのは薫の部屋だった。


「今日はやけに葵と仲がいいな。」


「へ?そ、そんな事ないよ!」


「そうか。」


誤解が解けたはずなのに薫は不機嫌そうな顔をした。


「用ってそれだけ?それじゃあ、部屋に帰るね!」


薫の手があかりの腕を掴んだ。


「きゃっ!」


「……用がなければ一緒にいてはいけないのか?」


「え?薫君?」


「もう少し、ここにいろ。いいな。」


「へ?う、うん。いいけど?」


「お前にはこの間の宿題の問題を解き直す必要があるからな!」


「なぬっ?!そんなー!?」


現実は全く甘くなかった。


☆☆☆☆

眼がさめる。眼がさめると眼の前には薫がいた。いつの間にか昨日眠ってしまっていたらしい。あかりは薄い毛布をかけられていた。薫の顔をまじまじと見る。喋らなければイケメンなのに。なんて思っていると、寝ぼけた薫に抱き寄せられた。


「ん、葵……。」


葵君と間違われているらしい。


「薫君、離して……。」


そっと離れようとするがガッチリとホールドされて逃げられない。


「ん、んん……」


その時、薫の眼が開いた。


「「っ!?」」


眼がさめた薫はあかりを放す。


「悪い、葵と間違えた。」


「う、ううん。大丈夫だよ!じゃ、またね!」


「ああ。」


薫の部屋を出て台所へ向かうと朝食を葵が作っていた。


「あかりさん、おはようございます。」


「おはよう!葵君!」


いつもの1日が始まった。そして放課後、家に帰るあかりと葵。いつも通りだった。薫が帰ってくる。2人で出迎える。次の日は休みだった。薫はあかりに声をかける。


「あかり、明日は空いてるか?」


「ん?空いてるけど?」


「じゃあ、少し付き合ってほしい。」


「?」


☆☆☆☆


翌日、あかりが起きて準備しようと廊下に出ると既に薫が準備して待っていた。

「ごめん!すぐに用意するね!」


「慌てなくていい。ゆっくりでいいから。」


薫は少し優しくそう言った。薫にしては珍しいとあかりは思った。

あかりが準備し終えると薫と外へでる。


「あの、どこへいくの?」


「ああ、伝えてなかったな。」


そう言うと薫は頭をかいてあかりの方を見る。


「買い出しだ。」


「なんだ、買い出しかあ!じゃあ、葵君も……っ!」


「葵も誘ったんだが用があるから兄さんとあかりさんの2人で行ってきて欲しいそうだ。」


「そうなの?」


「ああ。」


2人は村からバスで1時間の隣の町までゆく。


「わー、都会だね!」


「そうだな。確かお前も都会育ちだっただろ?珍しいものでもないんじゃないか?」


「そんな事ないよ!高いビルなんて滅多に見なかったもん!」


「ほー、町にも色々あるんだな。」


なんて話して商店街へと向かう。


「たくさんのお店!」


「そうだな。まずは、野菜から……」


八百屋へと急ぐ薫とあかり。そんな2人を見て八百屋の主人はカップルかい?なんて茶化してきた。オマケしてあげるよ!と言われる。大根を1本オマケにもらった。


「薫君。」

「ああ。」


2人は気まずそうに他の店を周った。一通り買い出しを終え、村に帰ろうとしていた時だった。人混みにまかれ、あかりは薫とはぐれてしまったのだ。

「どうしよう!帰り方わからないし、お金もないし……」


あかりが困っていると車が一台あかりの横で止まったかと思うといきなり連れ込まれそうになる。


「きゃーー!」


このままじゃ危ない!そう思った時だった。


「あかり!!」


すごい力で引き戻される。薫とあかりは地面に尻もちをついた。車は諦めたのかそのまま走り去っていった。


「はあはあ、あかり!」


「薫君?!」


「悪い、俺が眼を離したせいで……」


「違うよ!私がぼーとしてたから、あんな……」


安心したのかあかりの眼から大粒の涙が溢れる。


「あかり、もう大丈夫だから。」


そう言って薫は涙をハンカチで拭ってくれた。


「薫君、ありがとう。」


危ない目にあいかけたがなんとか2人は村に帰ることができた。お風呂に入ってから寝ようとしていた時、部屋のとがノックされる。


「あかり。」


「薫君?どうしたの?」


「もう落ち着いたか?」


「あ、うん!大丈夫!ありがとう!」


「そうか、よかった。」


「わざわざ様子を見に来てくれたの?」


「っ!い、いや、別にそう言うわけじゃない!気にするな!」


薫はそう言って赤面して、部屋から去っていった。月日が流れる。運命の夏祭りの日になった。


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