第17話 3度目の終わり
また薫と葵の家にお世話になる。あかりはどうすればいいかと必死に考える。だが、答えは出なかった。時間だけが過ぎていく。
「もうすぐ夏祭りだな。」
「あ!そうですね!」
ああ、3度目だ。もう聞きたくもない。
「ねえ!夏祭り行かない方がよくないかな?人多いだろうし……私、人混み苦手なんだよね。」
「そうなんですね。じゃあボクと兄さんで行ってきます!」
「あ、えーと、それも……」
「なんだ?どうかしたのか?あかり?」
なんでもない。そう言う以外に選択肢はあっただろうか。夏祭り当日、2人はあかりを置いて出ていく。あかりは嫌な予感がして葵と薫を探しにいった。
すると葵と灯籠が雑木林に入っていく所を再びみる。あかりは無理にでも人混みをかき分けてすすんだ。
「薫めっ!!くそっ!」
そう言って叔父は葵を殴る。
「ひぃ!?ごめんなさい!!」
「そうだ!あいつなんかがいるからいけないんだ!!くそがっ!」
葵を薫の代わりに痛めつけていた。
「死ねっ!!」
そして、近くにあった石を持ち上げてそれで葵を殴ってしまった。
「おい、葵?あお、い?あ、ああ……。」
叔父は意図せずして葵を殴り殺してしまったのだ。そしてそれを見ていたあかりは木の枝を踏んでパキッと音を鳴らしてしまう。
「誰だ!!?」
あかりは反射的に逃げた。しかし、叔父に追いつかれまた殴られた。目覚めるとまた、あの日である。
「もう、もう、誰も、死なないで……」
あかりは涙ながらにそう言うしか無かった。




