第12話 夏
薫が村の会合にいく日なった。家にはあかりと葵しかいない。
「そう言えば悪霊ってあれからどうなってるの?」
「ボクの時間が空いてる時に退散させてます。前程、力を持った悪霊はそんなに出ていないので、急を要することは滅多になくなりました。」
「よかったね!」
「お前は全然力に目覚めないがな。」
「翡翠様。私に力なんてないんじゃないですかぁー?」
「そんな事はない。筈だ。」
「だって全然力に目覚めないじゃないですかー!」
「……ふむ、今は葵だけで十分だが、いつかはあかりにも手伝ってほしい。」
「あかりさん。ボク一人で大丈夫ですので、気になさらないでくださいね。」
「はー、熱い。アイス食べたーい。」
「あ、ボク冷蔵庫から持ってきましょうか?」
「お願い!」
「我の分も!」
「はーい。」
葵は台所へと向かった。
「あかり、もしかすると……いや、なんでもない。」
「?」
翡翠は言葉を詰まらせた。葵がアイスを持って戻ってくる。
「わー、美味しー!」
「ボクもこの棒付きアイス好きなんですよ。」
「なかなかだな。」
「翡翠様アイス食べれたのか。」
そうこうしている間に薫が帰ってきた。
「ただいまー。」
「「おかえりなさい!」」
2人が玄関でむかえた。薫は少し疲れているようだった。
「夕食の準備は出来てるから!」
「今日はあかりさんがナポリタンを作ってくださったんです!」
「ナポリタンかぁ。あまり食べた事はないな。」
3人で居間へと向かう。
「今日の会合どうだった?」
「あー、夏祭りの前に流しそうめん大会がある事を忘れていてな。」
「流しそうめん!楽しそう!」
「そう言えばそんなのありましたね。」
あかりは楽しみでわくわくしていた。
「それで、その準備の段取りを決めてきたんだ。」
「「へー。」」
「流しそうめんいつなの?」
「来週だな。」
「もうすぐじゃないですか。間に合うんですか?」
「ああ、大丈夫。それより明日は何して遊ぶ?」
「まぁ、兄さんが言うなら大丈夫なんでしょう。うーん、何がいいでしょうか?」
「プールに行こう!」
「プールか、いいな。」
「なるほど!」
ここに来てからと言うもの翡翠の力で服を持ってきて貰ったりしていたので水着もそうしようとあかりは思った。
「翡翠様。」
「分かった。水着を用意しておこう。」
こうして村が解放したいるプールに行くことになった。のだが……。
「翡翠様!こんなの着れない!!」




