ーひとりじめー
いつも見てくださいまして、ありがとうございます!
「ついた!ここです。階段とか登らせてごめん。」
「ここ、小学生の時に来て以来かもしれない。懐かしい。・・・え!ここ、こんなに景色綺麗なんだ!」
高台にある公園の一角で、長い階段を登った上の視界が開けた場所だった。
美琴は柵に捕まり、身を乗り出す。
昔公園で遊んでいた時に、ふらっと寄ったことがあったけど、ほとんどの人があまり来ない場所だ。
こんなに夜景が一望できるところだったなんて。
「少し遠いかもしれないけど、人もいないし、花火が見える穴場なんだよね。」
「すごい!ありがとう!教えてくれて。静かでいいところ。」
まだ暑くて汗が滲む温度だけれど、少し風が通る場所のおかげで心地よかった。
高山くんは低い柵に腰掛けている。
公園は街頭の明かりがあるけれど、夜景の微かな光が彼を照らしていた。
「あの、さっきはごめんね。」
なにが?と言ったふうに、高山くんがこちらを覗く。
「私があんな態度とったから。高山くん友達と話できなかったよね。ごめん。」
「・・・・えと、」
高山くんは言いづらそうに言葉を選んでいた。
・・・高山くん優しいから困らせてる。
高山くんが私のことをどう思ってくれてるのかはわからないけど、いろいろ誤解のないようにしないといけないのに。
・・・・よし。
「つ、次からは」
「ごめんそうじゃなくて、謝らなくていいから。」
次からはちゃんと説明すると言いかけた美琴を高山くんが止めた。
美琴はきょとんとしてしまう。
怒らせたのかなと思ったけれど、高山くんは急に居心地を悪くしたようなそんな雰囲気で、下を向いて顔を手で覆いながらこう言った。
「・・・・キノとかに、木梨さんの浴衣見せたくなかったから。ほんと、それだけ、で。」
高山くんは少し顔を上げて、手の隙間からこちらを見た。
次が最終話です!
お付き合い頂き、本当にありがとうございます!
最後までどうか宜しくお願いします。




