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ーおなじつよさー


 相手に気付いた高山くんがその方向へ向かって手を振った。


同じクラスの青木くんだった。

青木くん以外は美琴の知らない人たちだったけれど、みんな知り合いみたいだ。


 美琴はとっさに背を向けた。


正直、私みたいなパッとしない人と高山くんが一緒にいるところを見られたら、なんて言われるのかは想像がつく。

高山くんがそれでいろいろ言われるのも嫌だけど、やっぱり陰口は怖い。


美琴は肩を縮こまらせた。


「なにーーー?佑、彼女といんの?」


 びくりとして、美琴は背を向けつつ、ちらりと高山くんの顔を見上げた。


高山くんはこちらの視線に気づくと、また友達の方に向き直った。


・・・・何て言うんだろう。


 美琴はもう顔を上げることが出来ず、高山くんの浴衣の裾の辺りを見ていた。


すると、強張っている美琴の手を、高山くんの手がギュッと握った。


・・・っ!


 思わず高山くんの方を見上げると、高山くんは友達の方に無言で手を振って、

行こう。と私に言った。


 ぐいと、手を引っ張られるので、ついていく。


「行きたいところ、少し先にあるから。離れないようについてきて。」


「うん。」


 高山くんが人混みをかき分けてくれて、後ろを歩くけれど。

すごく人が多い中、高山くんの方を振り返る女の人が結構いる。


また、自分に自信がないから、全部高山くんに押し付けてしまった。覚悟してきたはずなのに。


 身長が高くて、広い背中を見ながら歩く。


手は握られたままだった。


 美琴はせめて、高山くんの手を握り返すと。


同じくらいの力が、またギュッと返ってきた。



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