ーふしぜんー
自由行動になってから、何かがおかしい。
桃子と紗智が妙によそよそしいのだ。二人がお手洗いに行くと言っていたから、私もついていくというと断られたし。
さっきなんて、二人で写真を撮りにいくからそこで待ってて、なんて言って。
・・・私もしかしてハブられてる?
二人がそんなことをする子じゃないことは一緒にいてわかっているつもりだし、そんなことない、とは思うのだけれど。
私は今まで親しい友達にこういうことをされないように気をつけてきたはずだったので、とても戸惑っていた。
いつもなら紗智はともかく、桃子は私にべったり、というか。
それに、男子も少しおかしいのだ。
男子は幸田くんと西野くんと桐崎くんの3人だけど、こちらも幸田くんと桐崎くんがよく2人行動して何処かに行ってしまう。
仲悪いの?なんて思ってしまったけど、正直動き始めてまだ少ししか時間が経っていないので、こんなものかとも思った。
「木梨さん。」
気まずくてキョロキョロしていた美琴に、同じく取り残されていた西野くんが話しかけてきた。
「あ、みんないっちゃったね〜、・・・。」
「仕方ないし少し待とう。」
西野くんは授業のグループワークとかで一緒になることが多く、まだ話したことがある方なので少し助かる。
だけど状況的に気まずくなった。
・・・男子、仲悪かったり、しないよね。というか、桃子と沙智もどうしたんだろう。
「木梨さん、」
「ん?」
「せっかくだし、俺らも写真撮らない?ほら、待ってるだけってのも、ね。」
西野くんがスマホを片手に提案してきた。もう撮るつもりなのか、スマホを掲げながら撮る位置を探している。
「、そうだね。」
「こっちきて。」
「うん」
私は西野くんの持つ画角に収まる位置に移動した。
画面には仲がいいかと言われるとそうでもない男子と、私が収まっている。
パシャ、と音が鳴って写真をとった。
どんな顔をしたらいいかも本当に分からず、わからないまま撮影されたので、ぎこちない顔が収められてしまっていたたまれない。
背景がただのお店だったけど、いいのかな。・・・・あれ?




