第5話 れおちゃん歌う
ある日の午後、ママはれおちゃんに童謡のCDを流していました。
ママも時々一緒に歌っています。
くまぴーも何度も聞いて覚えてしまったので一緒に歌います。
くまぴーは上手に歌えるようになりました。(前にパパにバレた時も歌っていましたね。くまぴーはお歌が好きみたい)
するとれおちゃんは「うー、うー」と曲に合わせて声を出し始めました。
「ママーれおちゃんも歌っているよ」とくまぴーが言いました。
「まあ、れおちゃんの初めてのお歌は録画しなくちゃ!」とママはうきうきビデオを撮ります。
ビデオ撮ってはパパ方のおばあちゃんに送っているようです。
おばあちゃん家ではれおちゃんのビデオ上映会が毎週のようにされているようです。
「もう少し大きくなったらおばあちゃんたちに会いにいきましょうね」
ひまりちゃんが学校から帰ってきました。
くまぴーがひまりちゃんにれおちゃんが歌っていたことを話します。
「えー私も見たかった。」
「ママがビデオ撮っていたよ」
「ママ、ビデオ見せてね-」
ビデオを見ただけでは満足できずひまりちゃんはれおちゃんに言いました。
「ねえ、れおちゃんもう一回歌ってみて」
でも同じCDをかけてみてもれおちゃんは歌いません。
「くまぴーも歌ってみて」
くまぴーも歌い始めました。
するとれおちゃんも「うー、うー」と言い始めます。
「ママ、れおちゃんくまぴーが歌わないと歌ってくれない」
「そうなの?じゃあひまりちゃんが歌ってみたらどう?」
「そっかー。誰か歌えばいいのかな」
ひまりちゃんも一緒に童謡を歌います。
そうしたられおちゃんも「うー、うー」と言い出しました。
ママは慌ててまたビデオ撮りします。
(危なかった!くまぴーがれおちゃんと歌ってるビデオをうっかりおばあちゃんに送っちゃうところだった。くまぴーが歌ってたらまずいわよね・・・音声だけでも誰の声?ってなるし)
最近くまぴーを当たり前に思いすぎて隠すことを忘れがちなのを反省するママでした。
最近くまぴーが当たり前になりすぎて油断しています。大丈夫でしょうか・・・。




