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うちのくまぴー ~うちのぬいぐるみ動くししゃべります  作者: MARIKO.M
第五章 赤ちゃんのいる生活
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第4話 ピアノの先生に紹介される



れおちゃんが生まれてまだ間もないのでママはピアノの先生にひまりちゃんのレッスンをしばらくオンラインでお願いする事にしました。(前もしていましたね~第二章第5話)


ピアノの横の棚にスマホを取り付けてピアノの鍵盤とひまりちゃんが映るよう準備していました。

「ねえママれおちゃんを先生に見せたいんだけど・・・」

「そうねぇ、起きていたらいいわよ。でも寝てたのを起こして泣いちゃったらレッスンの迷惑になっちゃうから起こさないでね」

「はーい」と少し不満そうです。

「じゃあくまぴーをお見せしたらどう?前回先生に小さいくまぴーは見せてないんでしょ?」

「うん、ずっとカバンの中に隠れてたから」とひまりちゃんは笑いました。

「今日はオンラインだからわんちゃんもいないし平気じゃない」とママも笑いました。


先生がスマホに映るとさっそくひまりちゃんはくまぴーを先生に見せました。

「先生、うちのくまぴーだよ」

「ひまりちゃんのクマさん大きいわね。同じぐらいの身長?」

「そうかも。きちんとはかったことないけど」

「じゃあくまさんも一緒にレッスン聞いてね」

ひまりちゃんは自分のピアノ椅子の横にある椅子にくまぴーを座らせました。


その後ママがれおちゃんを抱いてスマホの画面に参入しました。

「先生、ひまりの弟の礼音です。ご迷惑をおかけしますがしばらくはオンラインでお願いします」とママが挨拶をしました。

「いやー生まれたての赤ちゃんちっちゃいわー、久しぶりで忘れてたけど・・・。これじゃあ外へはまだ出せないわね。」とピアノの先生も納得しています。


「先生―私の弟だよ。名前私が付けたんだよ。かっこいいでしょ?」とひまりちゃんも横から画面に入ります。

「えーひまりちゃんが付けたの?すごく良い名前よ!」と先生も褒めてくれました。

れおちゃんについてちょっとしゃべってママは画面から退場しました。


そしていつも通りにレッスンが始まりました。こちら側にはひまりちゃんとくまぴーが映っています。むこう側に先生もピアノを弾いている姿が映っています。

すると突然先生のお宅のわんちゃんがピアノを弾いている先生のお膝に飛び乗りました。

そして急に画面に向かって「ワン!!」と大声で吠えました。

その声にくまぴーはびっくりして隣の椅子から転げ落ちました。


「えーいつもは静かなのになんで急に吠えるの?」と不思議がりながら先生は慌ててお部屋の外にわんちゃんを出しました。(今日はオンラインだから前からレッスン室にいたようです)

ママは椅子から転げ落ちたくまぴーをそっと抱き上げてピアノ部屋から一番遠いダイニングの椅子まで連れて行き抱っこしています。


「怖かったよ・・・・」とくまぴーはママの腕の中でブルブル震えています。前回の恐怖がよみがえったのでしょうか。

ひまりちゃんのレッスンは何事もなかったようにそのまま続いて終わりました。


画面越しでも先生のお家のわんちゃんはくまぴーのことがわかったんでしょうか?

「もうオンラインでもピアノのレッスンには参加しない」と決意するくまぴーでした。


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