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うちのくまぴー ~うちのぬいぐるみ動くししゃべります  作者: MARIKO.M
第五章 赤ちゃんのいる生活
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第3話 亜紀ちゃん、れおちゃんに会う


学校から帰ってきておずおずとひまりちゃんが言いました。「ねえママ、今日亜紀ちゃんお家に連れてきていいかなぁ?」

「もちろんいいけど、どうしたの?」

「だってれおちゃんいるからダメかと思って・・・」

「れおちゃんが寝てたら二階で遊ぶならいいよ。さすがに寝てる横で騒いで起こしちゃうのは可哀想だけど、昼間は車も通るしテレビついていても寝てるから平気よ」

「亜紀ちゃんにれおちゃんを見せたいんだけど・・・」

「(亜紀ちゃんに弟自慢したいのね・・・)もちろんいいわ」


しばらくすると亜紀ちゃんがお家にやってきました。

「へー、れおちゃんか。ちっちゃいねー」と珍しそうにベビーベッドを覗いています。

「私がこの名前付けてあげたんだよ。かっこいい名前でしょ」と自慢?しています。

すると近くで声がして目が覚めたのかれおちゃんが泣き始めます。


「わー!れおちゃん泣いちゃった。」とひまりちゃんは慌てて周りを見回すとくまぴーをベッドのそばに持ってきました。

「れおちゃん、くまぴーが来たよ。泣かないで」と必死にあやしています。


ママはキッチンから「大丈夫よ、お腹が空いて目を覚ましたかおむつよ。こっちで亜紀ちゃんとおやつ食べてねー」と声をかけます。

「なんだー焦った。亜紀ちゃんおやつ食べよう」とひまりちゃんはダイニングの方にスタスタ歩いていきます。

一緒にダイニングに行き、座っておやつを食べ出した亜紀ちゃんはひまりちゃんがベビーベッドの中に頭を入れたままのくまぴーの耳がピクピク動くのを遠目で見てしまいました。


ママはキッチンからベビーベッドに行くとまずくまぴーをソファーに座らせてかられおちゃんを抱き上げて奥の部屋の戸を閉めました。(おむつ替えはお食事中の方にはお見せできませんからね)


おやつを手に持ったまま固まっている亜紀ちゃんに向かい側に座るひまりちゃんは「どうしたの?嫌いなお菓子だった?」と聞きました。

「ううん、大丈夫」と慌てて亜紀ちゃんは下を見て無言でおやつを食べ始めました。


おやつを食べた後二階のひまりちゃんの部屋に行ってから亜紀ちゃんは「さっきくまぴーの耳が動いたように見えたんだけど・・・」と小声で話しました。

「うん、動くよ」とあっさりひまりちゃんは言いました。「お耳が動くカチューシャみたいなものだよ」


(いや、あれは自分で動かすものだし、それにあの時誰もくまぴーのそばにいなかったし・・・)

つっこみどころ満載のひまりちゃんの返事に「そ、そうなんだ・・・」としか言えない(ひまりちゃんの同級生で子供だけど)大人な亜紀ちゃんなのでした。


その後も亜紀ちゃんはひまりちゃんかられおちゃん自慢を聞かされ、自分も下に兄弟のいる亜紀ちゃんは(兄弟ってそんないいことばかりじゃないと思うけど・・・でもひまりちゃん今まで一人っ子だったからすごく嬉しいんだろうなと)ただ黙って弟自慢を聞くのでした。


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