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うちのくまぴー ~うちのぬいぐるみ動くししゃべります  作者: MARIKO.M
第四章 くまぴーと新しい出会い
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第9話 ママ病院に行く

いよいよ赤ちゃんが生まれます。


パパとひまりちゃんが学校に行った後、ママはいつも通りお洗濯や掃除をしていました。でもお腹が大きくて動きにくいようです。

病院にいく準備はちゃんとスーツケースに入れてもう玄関に置いてあります。

くまぴーはリビングのソファーに座りテレビを見ていました。(くまぴーはテレビっ子です)


ママがトイレに行ったと思ったらなかなか帰ってきません。くまぴーはポテポテ歩いてトイレに行きました。「ママーどうしたの?トイレで寝ちゃったの?」と聞くと中から返事が来ました。

「くまぴーお願い。ママのスマホ持ってきて」

くまぴーがスマホを持ってきて戸を開けるとママが青白い顔をしてトイレに座っていました。


「くまぴーバスタオルが洗面所にあるから持ってきて」とまた頼まれました。

「はーい」とポテポテまた歩いて行きます。

ママはスマホでどこかに電話していました。

ママは電話したままだったのでタオルを受け取るとまた戸を閉めてしまいました。

くまぴーは(ママ変だな、どうしたんだろう)と思いつつまたテレビの前に戻りました。


しばらくするとママが腰にタオルを巻いて出てきました。

「くまぴー台所の右下の引き出しからゴミ袋を持ってきて。出すのが無理なら袋ごと持ってきて。」

「うん、わかった」


ママは玄関近くに座っていました。

「ママそんなところじゃなくてソファーに座ったら?」とゴミ袋を袋ごと渡しながら言うと

「くまぴー、ママは赤ちゃんが生まれるから病院に行かないといけないの。もうすぐタクシーが来るからくまぴー一人でお留守番していてくれる?」と苦しそうな顔をしながら聞きました。

「お留守番もできるけど、ママが心配だから一緒に行くよ」とくまぴーはリモコンを操作してテレビを消しました。そしてママのお財布が入っているバッグを持ってくるとそこに小さくなってつきました。


タクシーが来てピンポンされました。ママはよろよろと歩きつつ運転手さんにスーツケースをお願いしていました。玄関に鍵をかけて車にゴミ袋を敷いて乗り込みました。

病院に着いてお金を払うと運転手さんは中に人を呼びに行ってくれました。看護師さんたちに車椅子に乗せられてママは病院に入りました。


入ったとたんバッグを取り上げられそうになったママは「まだ夫に連絡できてないんです。」と言うと看護師さんはバッグをママに渡してくれました。ママは病院着に着替えて部屋のベッドに寝かせられるとスマホを出してパパに電話しました。


パパはびっくりしながらも「ひまりのことは大丈夫、すぐ会社を早退して行くよ」と言っていました。

ホッとしたのもつかの間くまぴーはバッグごと看護師さんにロッカーに入れられてしまいました。(しまったー。バッグごと入れられちゃった。ママ、後から思い出してくれるかなぁ~)とのんきに思いつつお昼寝するのでした。


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