第3話 くまぴーしゃべる
サンタの秘密がばれるのでこのお話もR12で。
可愛い♡と喜んでぎゅっと抱きしめたままのひまりちゃん。うれしすぎてくまぴーをブンブン振り回しています。するとソファーの背もたれにゴンッとくまぴーの頭が当たりました。
すると「イタッ」と間の抜けた声がどこかから聞こえます。
「ねえママ今なんか言った?」とまわりをキョロキョロしながら聞きました。
「えっ何も言ってないけど?」ともうリビングからキッチンに移動していたママは冷蔵庫を開けながら返事します。
「おかしいなーなんか聞こえたんだけど」
「夕飯までに宿題しちゃったらどう?」
「はーい」とひまりちゃんはソファーにクマを置いて宿題を取り出し食卓の上に広げて始めました。
終わったので次はピアノを練習しようとピアノのふたを開けて弾き始めました。ひまりちゃんがタララーンと一曲弾き終わると
「すごいねー」と可愛らしい声がします。
「えっ?」とママとひまりちゃんが部屋の中をキョロキョロ見回します。するとくまぴーが「ひまりちゃん上手だね」と言いました。
「くまぴーしゃべった!このぬいぐるみもお話するヤツなの?」とひまりちゃんはママに聞きました。ママが持っている「おしゃべり〇マさん」というボタンを押すと言葉を話すぬいぐるみがお家にあるので同じかと思ったようです。
「えーお話するなんて機能は書いてなかったけど・・・」と『サンタからのプレゼント』設定を忘れてママは普通に返事しています。(あれ確か三千円台だからそんな高機能ついてるはずないよね?でも決まったセリフじゃなくてひまりの名前を呼んだような・・・最近のAIの進化で三千円台でもこちらの音声を認識するのかしら・・・?)
不思議に思いつつママはくまぴーに話しかけます。
「ねえ、くまぴーはお話できるの?」
「うん、できるよ。」と幼い子供のような可愛い声でお返事しました。
「サンタさんからのだからすごいのかなぁ。でも私は兄弟いないからお家でお話できるのうれしいな~」とひまりちゃんは素直に喜んでいます。
あれ、これは3000円じゃなくて30000円とかの見間違いだった?後で通販の明細見なくっちゃとママは心の中で再び焦っています。(ママはうっかり屋さんなのでミスはよくあることなんです。皆さんも通販の際は気を付けましょう!)
サンタの秘密って何歳頃に気づくんでしょうね?幼稚園とかだったら悲しいわ。