第1話 学校がなくなっちゃった!
コロナについてのお話が続きます。このお話はフィクションだけれどこの時期の子供たちがいっぱい我慢したことをわかって欲しくて書くつもりです。大人もお仕事や生活とか大変だったけれど子供たちも当たり前の日常が壊れてしまった日々を記録したいと思いました。
でもまだ過去の出来事ではないので読みたくない方は第二章は飛ばしてください。
テレビでコロナという中国で流行っていた病気が日本でも流行ってきたと連日放送されていた頃。
「そろそろ卒業式だから卒業生を送る会の歌の練習してるんだ。私がひとつはピアノ伴奏するんだよ」とひまりちゃんはくまぴーにお話ししています。
横でテレビのワイドショーを見ていたママが突然「えっー!?学校なくなるのー?」と叫びました。
どうやら週末から3月いっぱいは学校をお休みすると日本の総理大臣が決めたようです。
夕方のニュースの街頭インタビューをされた学校の先生が「私教師なのに、今聞いたんだけど!!!」と呆然としています。
「えっ?ママ学校がどうしたの?」
「どうやらコロナっていう病気が広がるのを防ぐために全国の小、中、高校はみんな3月中ずっとお休みらしいよ。」
「でもまだ春休みの宿題も通知表ももらってないよ?」
「どうなるのかわからないけど・・・。月曜には学校からメールが来るかもね」
「じゃあ卒業生を送る会とか卒業式はどうなるの?」
「ママにもわからないけど、卒業式はさすがにするんじゃないかなぁ」
なんだかよくわからない暗雲が立ち込めてきて二人とも不安な気持ちになってきました。
くまぴーは「何が起きたのかよくわからないけど、学校がお休みならひまりちゃんといっぱい遊べるってことかな?」と考えているのんきなくまぴーでした。
後から調べたらニュースになった出来事とかはわかるけれどその時代生きた普通の人たちの気持ちってなかなかわからないと思います。コロナが現れた時普通の人々、特に子供たちはどんな生活を送ったのかわかって欲しくて書きました。




