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うちのくまぴー ~うちのぬいぐるみ動くししゃべります  作者: MARIKO.M
第一章 くまぴーとひまりちゃんの家族
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第14話 バレンタインチョコは美味しい

まだまだ季節はずれですが、バレンタインのお話です。

バレンタインの季節になりました。ひまりちゃんは友チョコ作りに励んでいます。


ママにお手伝いをお願いしつつマカロンをクマの形に作っています。ひまりちゃんはマカロン好きで、お家で何度も作っているので上手にできます。

くまぴーのようなココア味の茶色のクマとイチゴ味のピンクのクマができました。お顔はチョコペンで描いてます。


くまぴーは食卓の椅子の上に登って台所でお菓子作りをするひまりちゃんたちの様子を眺めていました。

「それってくまぴーなの?」「くまぴーのお菓子ができるの?」

「完成したらくまぴーにもあげるよ。」とひまりちゃんに言われてくまぴーは喜んでいます。


わくわくしながら待っているとひまりちゃんは可愛くラッピングしたチョコをくれました。

「はい、バレンタインチョコだよ」

「バレンタインチョコって何?普通のチョコとどう違うの?」

「バレンタインは好きな人にチョコをあげる日なんだよ。」

「ひまりちゃんはくまぴーのこと好きだからくれるの?」と少し不思議そうに聞きました。

「そうだよ。くまぴーは私と仲良しだから。」


他にもいくつか袋を作って「じゃあ行ってきます」とひまりちゃんはお友達に配りに出かけて行きました。学校に持って行くと先生に怒られるから直接お家に配りに行くようです。


ひまりちゃんが出かけてもくまぴーはチョコをじっと見つめていました。

ママは「くまぴーチョコ食べないの?」と聞きました。

「うん、食べたらなくなっちゃうから・・・」

「そうねーでもマカロンはそんなに長持ちしないから美味しいうちに食べた方がひまりも喜ぶと思うよ」


くまぴーはようやく食べる気になったのかクマの顔のマカロンを取り出して口に入れました。

初めて食べるマカロンは不思議な味でした。胸が詰まってくまぴーの目から涙がポロリとこぼれました。

くまぴーは小さな声で「ママ、バレンタインチョコって美味しいね」と言いました。



お読み下さりありがとうございました。

ここで第一部は終わりです。少し休んでから第二部に行きたいと思います。

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