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青春lover’s

作者: m

こんな日がずっと続けばいい

なんてガラにもなく思っちゃってた

昨日すらもはや懐かしい

街の灯りと引き換えに沈む夕日を見送って

何で気付けなかったんだろ

って自分のバカさ加減に腹がたった


思い返せば始まりの



目が合った瞬間時が止まった

って思ったのは息をするのも忘れてたからで

動き出した時の中で胸が苦しい

って思ったのは心臓が爆音を鳴らしてたからで

たぶん顔は夕焼けみたいで


妄想はしてたけど予想はしてなかった


こんな幕開け

スローモーション


多分フツーなんだけど

目があって距離が縮まって手を繋いでキスをして

それからそれからそれから

多分いっぱい₩$€&en(秘密の部屋)

全てが当たり前になっていって

越えられないと思っていたハードルを

順番に越えて越えて越えて

大人になった気になってた


つい昨日までは



命を燃やし尽くしたみたいな夕日の後には

ネオンが煩いくらいに光って見えて

一緒に星を眺めた夜もあったはずなのに

今は星なんかちっとも見えやしない


好き


って何だっけ?




耳に貼り付いたリリックが

エンドレスリピートでもう耳鳴りみたいにグワングワン

ってな具合に低音で鳴り響く


出来ることならリプレイ

囚われたままで

とぼとぼ一人歩くスクランブル交差点

すれ違う人に紛れて

キミを見失ったんじゃないかって

振り返って

見たって居るはずないのに

もうすでに別々の道を歩きだしたから


昨日と今日の境目に落ちて

青春の罠だ

って現実から目を逸らしたかった


恋に恋したキミと

青春に青春したボクがすれ違った


ってだけのハナシ


もて余した左手をポケットに突っ込んで


もっとドラマチックだと思ってたのに


とんだ幕引き

ストップモーション


たぶんフツーなんだけど

ミラクル展開なんかないまま

このままきっと

当分はブルー


春が抜け落ちて

残ったのはブルー


全部ひっくるめて青春なんだよ


って言えるようになったら大人なのかな


街の灯と引き換えに昇る朝日を出迎えて

今更になって気付いたって遅いって

自分のバカさ加減を再確認して



バカヤロウとか

呟いてみる


青臭い


そんなんが今のボク









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― 新着の感想 ―
[良い点]  これ好き。
[一言] 朝が来ても 君はいない 溜息つきつつ 携帯スクロール 君にラインを 考える でも きっと 絶対 スルーされるに決まってる。 だから スクロールして 気持ちごと 閉じた、バカヤ…
[良い点] 青春!…………ですなぁ(しみじみぃ〜)
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