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起きていながら夢を見る

作者: にっくきニック
掲載日:2019/10/26

寝ようとしたけど寝られない。

頭がおかしくなったみたいだ。


とってもいい感じの声が聞きたい。心の底から安心できるような。そんなことはできないか?

お前は、そんな声は聞くことができないと言っているのか。それとも、安心することなんてできるはずがないと言っているのか。


この前ひどくうなされていたとき、起きていながら夢を見ているような感覚を味わった。昔の記憶がてんでバラバラに思い起こされるのだ。その記憶のようなものが一部だけ違うものに変わっていたり、文字がいやに鮮明に眼前に現れてくる。一瞬で変わり、そのつぎまた一瞬で変わり、もうあんな思いは二度としたくない。


とにかく俺は、この状況を打開せねばならない。

(本当にそう思っているのか?)

一体、どうすればちゃんとした生活に戻れるのだろう。

(お前には無理だね)



ああ、ほら、もう既におかしくなっている。ため息、ため息、いくつ吐いても全然足りない。不幸自慢か? 不幸自慢だと、なぜ俺がそんなことをしなくてはならない。いけない、頭がおかしいだけなんだ。お前はもうちょっと言葉をひねったほうがいいな。いけない。ちょっとこれはいけない。



「タタリというならこの世はタタリそのもの」

「人生は地獄だよ」



生きるには生きようと思わねばならない。そんなことは今お前が考えるべきことではない。


上半身を揺らして、それはもう美しいくらいに。



寝られるときに寝ようじゃないか。今はそれでいい。

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