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Ⅴ系詩集  作者: JAKUSUI
1/4

思い出



思い出がある




白い光の照らす赤い玄関 白い廊下


そこに腰かける一人の少女


誰にも見向きもされず


大人に抱きかかえられ 階段を上って行く


ただ一人


大人に抱きかかえられ 学校を去っていく




「何故、一人で出来ないのだろう」


深く考える事もせず


ただ見ているだけだった






少女は死んだ 心臓の病で


あの時


深く考えなかった自分を悔やんだ






「麗子微笑」


岸田劉生のその絵を見る度に


少女の事を思い出す


仏にも似た、その横顔と共に…




永遠に小学校六年生の少女は


唇が、紫色だった



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