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爆縮と体温の機知(3)

身震い

掲載日:2019/03/31

壁を引き摺り

溢れ出る小さな玉が

中心点から

湧き出て行く

何の前触れもなく

意思も通用しない

その穴の中には

違う自分が

全く違う世界を

恐る恐る覗くかのようで

此方側の自分を

少しだけ凌駕している

存在を感じながら

見ることは無いのだ


抑揚も無く

また静止することも出来ず

一様に広がる

皮膚の表面を

食べ歩く

無差別に喰い荒らす

その一口、一口が

反転していき

違う者が現れて

真新しくなるような

得体の知れない者が現れて

地獄に引き込むような

宙ぶらりんの感情に

否応無く

侵食されるのである


その波がひたすらに

自由であり続け

粛々と

エネルギーを放出する

抗うことを諦めたが

頭の中で予想する

感覚を研ぎ澄ます

だが、徐々にやってくる

それは

想定した枠を飛び越え

斑点を模した布になる

身体を自由に弄られ

その後

何処かへと消える

心情の薄皮が

剥がれたかのようだった



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