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第8話
神主
「(もはや、此処に居る必要は無いか・・・。)」
神主
「(フッフッフ。次に会える時が楽しみじゃ。)」
神主
「(ではな、龍の神よ。)」
シュウウウ
自分の役目を果たしたのか、神主と思われたお爺さんは何かを隠すようにその場から姿を消した。
そして・・・。
ガタガタガタガタ
ガタガタ
バリィィィン
シャドウ
「グァァァァオォォォ!」
フレイ
「ギャオオオオ!」
理由は分からぬが、何かの拍子で封印されてしまった二人の龍神像は時を経て覚醒したものの、眠らされていた間も彼等の心の中にはある人間と約束した言葉が忘れられず残っていたようだった。
「お前達が大好きだ。次はいつ会えるか分からないけど二人が成長するまでは側に居てやりたい。」
ただその言葉だけを胸に刻みながら、二人の龍神は今日まで深い闇の中で眠っていたのだから。
シャドウ
「グゥ・・・。」
フレイ
「ヴゥ・・・。」
続く