6/42
第5話
神主
「という事で大人しく参拝して帰るんじゃ。」
少年
「ちぇっ。自慢してやろうと思ったのになぁ〜。」
神主
「良いか坊主?禁忌を犯した者には必ずしも罰を与えなくてはならんのじゃ。」
少年
「禁忌って?」
神主
「それはじゃな、この神社には多くの参拝客が龍神様の加護を受けたいからと言って来る神聖な場所。」
神主
「じゃからお前さんが悪戯でもするようものならその身に祟りが降り注いでくるという事じゃよ。」
少年
「それはそれだろ?俺は参拝客じゃねえし、ましてや何かを参りに来たわけでも無いんだからさぁ。」
神主
「そんな事ばかり口に出していると、龍神様を怒らせた罪として坊主に不幸が降りかかるやもしれんぞ?」
少年
「は、はぁ!? んだよそれ、冗談じゃねえよ。」
神主
「今この時代は戦いに侵されていてな、皆のように龍神様の加護を受けておかないと手遅れになる。」
神主
「だから坊主よ。悪い事は言わん。今すぐにでも龍神様のありがたい加護を受けておく事じゃよ。」
少年
「ハン!そんな冗談なんか通じねえよバーカ!」
タッタッタッ
続く