第28話
シュウウウウ
シャドウ
「(おいおいほら見ろ!そろそろヤバいって!)」
フレイ
「(頼む!まだ、まだもう少し待ってあげてくれ!)」
シャドウ
「(フレイ・・・。そうだな、俺たちで祈ろう。)」
シャドウ
「(もう少しだけ、あと少しだけ、この親子にしっかりと別れの挨拶が出来る時間を与えてやってくれ。)」
誠
「最後になるんだけどな、俺たちはお前が好きだ。」
誠
「もちろん父親としてだけじゃなく、一人の人間としてお前のような自慢の息子を誇りに思うよ。」
うふふ。そうよ影丸。
あなたにはあなたの道を生きてほしいし、私たちのような運命を辿らないように気を付けるのよ?
なんて、ごめんね?
自分たちがそうだったからって、あなたにそれを強要するなんて母親として駄目な行為だったわね。
誠
「君こそ何を言ってるんだ。そうやって危険を回避させようとする注意喚起は絶対に必要な事だ。」
誠
「それは生きていく上で、何が待ち受けているかも分からないこの世界にとっては最も重要な言葉だ。」
あなた・・・。
そうね。母親だからこそ、本気で愛してるからこそ影丸にはこれからも無事で居てもらわないとね。
誠
「そうだよ。」
ごめんなさい誠さん。私が間違ってたわ。
誠
「違う。君は何一つとして間違っちゃいない。」
えっ・・・?
誠
「家族として、影丸の母親として。生まれてくる前から俺と同じ運命を辿ってしまったからこそ、どんな言葉を息子に与えて良いか分からないんだろう。」
誠
「だから何が正解なのかも分からないし、それで本当に自分が母親として接しているのか分からない。」
誠
「まさに、今の君がそんな状態になってるんだ。」
誠
「俺だってここまで話をしたけど、正直よく分からないって言うかこれが父親のやる行動なのか?と何度も強く思ってしまうぐらい不安になってくるからな。」
続く




