第24話
シュウウウウ
刻一刻と迫っていく時間の中、やたらと暢気に会話している親子を見てシャドウは心配していた。
シャドウ
「(なぁ。一つ言わせてもらって良いか?影丸とやらの親父さんは時間が無かったんじゃないのか?)」
シャドウ
「(残されてる時間も僅か(わずか)と聞いてたし、こんなにたくさん会話してるけどよく消えないな。)」
シャドウ
「(本当ならもう消えてる頃だぜ?なんだ、天の上の神様ってのが今のこの光景を見て和んでるのか?)」
シャドウ
「(って言うかそうとしか考えられねえ状況だぞ?)」
シャドウ
「(だいたいここに来るまでよ、俺がフレイの寝息をどれだけ聞いたか分からないぐらいだしな。)」
フレイ
「グ〜、グ〜・・・。」
シャドウ
「(いや本当、気持ちよさそうに寝てんなぁ。)」
シャドウ
「(なんかちょっとだけ羨ましくなってきたぜ。)」
シャドウ
「(あ〜あ、俺も早いとこ寝てえなぁ〜・・・。)」
シャドウ
「(マジで早く終わってくんねえかな。と思うと同時にもう少しこの光景を見てたいと思うんだよな。)」
影丸
「父さん、母さん。消える前に一言だけ伝えたい。」
誠
「お、おう。一つだけと言わず何でも聞くぞ?」
なぁ〜に伝えたい事って?
影丸
「人の言葉が何なのか分からないし今でもどう伝えたら良いのか分からない状態だけど、もっと言えば自分の言葉が上手く伝わるかなんて正直分からない。」
影丸
「ただこれだけは言える。僕が生まれて、父さんや母さんの愛情に触れて分かった事はね、人に優しく出来る人間こそ良い印象を与えられるんだなって。」
影丸
「これだけの会話を通してきたからこそ、僕はこれからどう生きて行けば良いのか分かった気がする。」
誠
「お〜・・・。ははは、そうか。」
続く




