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第17話

と、そんな夜の事だった。



カァー カァー


シャドウ

「(ハッ、夜鳴きカラスかよ。精が出る事で。)」


シャドウ

「(つーかなんだこの感じは?異様と言うか、むしろ今から何か迫ってくるみたいな雰囲気だなおい。)」


グゥゥ グゥゥ


シャドウ

「(フレイは・・・どうやら寝てるようだが。)」


シャドウ

「(ん?ところであの寺の後ろに隠れた影、何故だか分からねえが辺りをキョロキョロとしてやがるな。)」


「グ・・・?」


「なるほど、目が覚めたのは本当らしいな。」


「誰・・・ダ、お前・・・?」


???

「なに悪い者じゃないさ。ただちょっと目覚めたばかりのお前と会話をしたくて現世に戻ってきた。」


「・・・」


シャドウ

「(誰だかは知らねえけどあの柱で、さっきまで辺りを見回していた影と何者かが会話してるようだな。)」


???

「影丸・・・。そう、お前の名前は影丸だ。」


シャドウ

「(影丸・・・?それがあいつの本当の名前か。)」


???

「影丸。どうやらお前は名前に影がくっ付いてるせいで自分が何者か分かっていない状態だな。」


影丸

「お前・・・ナニモノ、ダ?」


???

「何者か。ははは、実の息子にそう言われてしまうと何故だかこう寂しい感覚にもなってくるな。」


影丸

「息子・・・?ナラバ俺ハ、人ノ子ナノカ?」


???

「あ〜そっか・・・。母さんはお前に言葉をあげる前にこの世を去ってしまったようだな・・・。」


???

「はぁ、まったく。夫婦揃って死ぬとは情けない。」


???

「良いか影丸?お前だけはこの先何があっても俺たちのような運命だけは辿らないでくれ。」


???

「なんて言ったものの、目覚めたばかりでもはや赤子同然のお前に何を言っても伝わりはしないか。」


???

「まぁ悪に生きるも良し光に生きるも良しだが、少なくとも父さんと母さんは光の中で生きてきた。」


???

「お前も俺たちの血を引いてるならきっと、悪なんて道に進まず光に進んでくれると信じてる。」


影丸

「・・・」



続く

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