第15話
フレイ
「(あれ?もしかしてあいつ寝た?急に静かになったって言うかさっきと状況は変わらないけど、なんて言うかこうあいつから感じていた気配が消沈した気が。)」
フレイ
「(とりあえず、ちょっとだけ唸ってみる?)」
フレイ
「グゥゥ・・・。」
シャドウ
「(何だよ白龍の奴、まだ起きてるのかよ?)」
シャドウ
「(そろそろ静かにしてくれ。寝たいんだよ俺は。)」
シャドウ
「(ま、ドラゴン語でおやすみと伝えてやるかな。)」
シャドウ
「グッ、グググググ。(白龍おやすみ)」
フレイ
「(ん?今の唸りはなんて言ったんだ?俺にはどうも折れるつもりはねえからそのつもりで、という風にしか聞こえてこなかったような気がするんだけど。)」
シャドウ
「・・・」
グルン
フレイ
「・・・?」
フレイ
「(ん?シャドウのあの格好、まさか寝たのか?)」
フレイ
「(確かにあいつの寝方は、これまでも何度か見てきたけどさっきの唸りはおやすみって言ったのかな?)」
フレイ
「(でもまぁ・・・、静かになったって事はそういう感じで捉えちゃっても問題は無いわけだよね?)」
フレイ
「(まぁ、それならそれで良いんだけどさ・・・。)」
フレイ
「(やっぱり言葉ってのは相手の目を見てそれを口に出して言わねえと伝わらないって実感したな。)」
フレイ
「(俺たちはドラゴンだから人間みたいに話したりする事は出来ないんだって思ってたけど、今じゃそれが普通に出来るから深く考えなくて良いんだよな?)」
シャドウ
「・・・(いいからさっさと寝ろ。お前が起きてるせいでいろんな言葉が入って気になって寝れねえんだ。)」
続く