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第10話
シャドウ
「・・・。」
フレイ
「・・・グゥ。」
目覚めてからおよそ10分が経過した頃、さすがに疲れてきたのかガクッと肩を落としていた龍たちだった。
ビューー
さらには賑やかな神社の辺りも静かで、まるで今の状況は無人島と化したかのように何だか寂れていた。
シャドウ
「グゥゥゥ・・・。」
フレイ
「・・・ッ。」
シーン
シャドウ
「(・・・話しても良いのか、迷ってくるんだが。)」
シャドウ
「(けど話したら話したでなんつーか、ドラゴンが違和感なく会話してる事に対してどう思われるんだ?)」
フレイ
「(あれかな?俺と思ってる事が一緒だったり?)」
フレイ
「(いや、いやいやいや!いくら同時に生み出されたからと言っても気持ちまで一緒なんて事はまず・・・)」
フレイ
「(待てよ?そう決めてしまうのは早いし軽いな。)」
フレイ
「(同じ日に生まれ同じ時を過ごしたんだ。これだけ一緒に居たらそれこそ考えてる事も同じなのでは?)」
シャドウ
「(駄目だ。とてもじゃねえが言い出せねえぞ。)」
フレイ
「(やばい、俺の方から口に出すのも気まずいな。)」
続く