第9話
そして、覚醒したばかりの龍神様は・・・。
シャドウ
「グゥ・・・。」
フレイ
「・・・グッ。」
キョロキョロ
どうやら何かを探しているようで、その大きな体を上手く使いながら周囲に目を配らせていたのだった。
シャドウ
「グゥ、ググググゥ。」
フレイ
「ヴゥ、ヴヴヴヴゥ。」
しかし相手はドラゴンという事もあり、目覚めたばかりの二体が何を話していたのか分からなかった。
少年
「あ、ママ〜。ドラゴンさんが起きてるよ?」
少年のお母さん
「あら本当ね。という事はいよいよ本格的に何かが起きるという予兆の前触れなのかしら?」
少年のお母さん
「怖いわね〜。こうちゃんも気を付けるのよ?」
少年
「うん。」
少年のお母さん
「さぁ、早く家に帰ってパパを待ちますよ〜。」
少年
「は〜い・・・。せっかくドラゴンさんが起きてるのにちょっと触る事も出来ないなんて残念だなぁ。」
少年のお母さん
「あらあら駄目よこうちゃん。不用意にドラゴンに触れてしまうとあとで怖い思いするのはあなたよ?」
少年のお母さん
「ママの事が好きなら、ちゃんと規則は守ってね?」
少年
「うん、分かった。」
少年のお母さん
「良いお返事ね。そんなお利口さんにはご褒美!」
少年
「えへへ、ご褒美ってなぁ〜に?」
少年のお母さん
「それは家に帰ってからのお楽しみ〜。」
そんな事を呟きながらその親子は神社を後にした。
続く