一周回ってぐるりと笑う
一周回って、ぐるりと笑う。
なんだかな、と笑いそうになって、あ。笑っても良いんだ。と思えて、
一周回ったみたいに、世界がぐるりとして、そうして、急に笑いたくなったんだ。
お腹の底から浮き立つようにぽこぽこ笑いたい衝動が吹き上がってきて、そのまま浮き上がるようで。
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結局は。結局は、みたいものしか見れないんだ、ということで。
結局は、汚れているものしか目に入らないのは、わたしが、それを受け入れているからだってことで
……受け入れるな、ってことじゃないよ。受け入れろってことでもない。
ただ、本当にそうかな、って、目線は、やっぱり大事だな、って思うから。
わたしが今、みているものってさ、わたしが、みようとしているもの、に過ぎなくて
世界がいつだって、一面的にしかみれないのは
わたしが、それ以外の視点や目線を持てていないからで
目線を変えれば、世界は百面相をするみたいに変動していくものだって、
わたしは、知っているはずなのに
それを、決めつけて、断定して、断定した世界でぐるぐる回って
それってさ、馬鹿みたいだな、って
うん。わたしは、馬鹿みたいなことばかり、きっと同じ場所でぐるぐるしながら考えていたんだ。
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結局は、そう見たいだけだったってことで
結局は、それだけ、わたしが狭かったってことだから
深呼吸して、目を一度閉じてから、
もう一度見直してみようと思えた
世界の色は、……どうせ、みたいようにしか見えないのなら、
幸せな切り取り方で世界を見ていたいよ
一面的なそれを、真実だとそれだけを思い込むことは
やっぱり、偏っていると思うから