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3回生の盲腸  作者: ragolun
5/6

4年後

あれから4年。何をやってもうまくいかず叫びながら壁を叩いて寝る生活を送っていた。

病院の薬も効いてるか効いてないかよくわからず副作用だけはとても強く出て、肌が真っ赤になったりトイレに行っても小さいほうが出ず尿毒にやられ救急車で運ばれたりしてなどするうちにいつの間にか飲まなくなっていた。

壁を殴り叫び声をあげていた俺は親にこっちまでおかしくなるからやめてくれ楽しいことを考えようと言われなかなか思いつかなかったが、子供のころ好きだった海外旅行を思い出しマレーシアのクアラルンプールに1か月滞在した後にインドネシアのバリ島に来ていた。

日本は月払いのSIMカードしかないが、海外のSIMカードは先にお金を払っておいて足りなくなったらチャージするプリペイドSIMがあるので現地でSIMカードを買ってマップアプリとタクシーアプリと翻訳アプリがあれば案外なんとかなることを知っていた。

バリ島のデンパサール空港到着して荷物チェックや入国審査が終わると空港内のSIMカード売り場を探し購入しようとしたがネットで調べた額の4倍しから歩いて空港を出てSIMを探すことにした。

「ヘイ、ボス!タクシー?」

なんかタクシー運転手が話しかけてきたが無視無視、SIM買ってタクシー呼んだほうが安い。

「SIM探してるから、バイ」

「SIMなら安い場所知ってるから案内できるよ」

「ハウマッチ?」

「35」

35かインドネシアはルピアだから35Kルピアか300円ぐらいか、空港からホテルまでのタクシーの相場が360円ぐらいだからSIMカード買ったら即バイバイしてアプリでタクシー呼んだら安上がりかな。

「OK ピックアップして」

タクシー運転手が荷物を持ってくれてタクシーまで向かう。

「バリは初めて?」

「初めて」

「バリ島はいいとこだよ!俺はバリニーズね! YES!バリ!」

ホテルがどこらへんか聞かれてSIMカードを買う場所からすぐだと言ってきた。

そしてタクシーに乗り込み出発する。

「タトゥーとか興味ある?」

結構タトゥーの店が道路沿いにある。

「日本人はタトゥーはダメで、タトゥーしてるのはほとんどがヤクザなんだ。ヤクザはジャパニーズマフィア」

「じゃぁ女買う?」

指を組んで手を叩いて運転手がパンパン言わせる。

「いらない」

そんなこんなしてるとSIMカードを売ってる場所に着き購入した。

「ありがとう、ここでOK」

「近いしホテルまでサービスで送ってくよ!」

ホテルまで送ってもらって35Kルピアは安いなそうしてもらおうかな。

「お願いします」

「OK」

そしてホテルまでついた。

「35Mルピア」

ん?ミリオン?1000倍じゃないか!?相場が360円の距離を30万円ぐらい要求???日本人だからって現実的じゃ無さすぎる!

「NO 35Kルピア」

35Kルピアを投げつけてタクシーから降りるが荷物を取り出そうとしてもトランクはあかない。

「35Mルピア!!! 払わないなら荷物は返さないよ!」

払う払わない以前にそんな額持ってない。

「おかしい、ネットでそんな価格しないって調べてある!」

「払え!」

運転手がナイフを取り出す。

脅しだ。この周辺は2005年にテロがあって慰霊碑の近くであり、みんな反省してると聞く、刺すわけがない観光地で有名なバリがこんなに治安が悪かったなんて思いもしなかった。

脅しだとは思うけど、足が動かない・・・・日本に帰らせてくださいお願いします。

「さ、さ、35Kルピア渡した」

「35M!!!!」

俺の運動不足で膨らんだ腹に激痛が走る。痛いってレベルじゃない。自分の腹を自分で糸切狭でホクロを切り取ったことがあるが比ではない。なぜ腹を刺したんだ。太ももなら刺されても死なないことがあると聞いたが腹とか死ぬコースじゃん!流石に殺人となるとお互いに痛手すぎる。

このまま後ろに倒れるものだと思ったが運転手に刺された後ナイフを引っこ抜こうと力を加えたのか横に倒れてナイフに思いっきり地面とぶつかり激痛が走る。

運転手が俺のリュックから海外を歩くために分散して何個も置いてある財布の一つを取っていく。

それ以上目を開けていられなかった。

バリニーズに呪いアレ・・・・・・・・。

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