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7.固定銃座の戦い

今回、バトル回です。

コンビニでの仕事が終わり、ボランティアが休みなのを確認すると俺は家に帰ったーーーちなみに保存鉄道のボランティアは土曜・日曜・祝日と大型連休がある月は毎日行っているが、それ以外の平日は毎週水曜日|(水曜日が祝日の日は他の曜日に振り替える)が休みとなっている。

帰宅すると夕飯と風呂を終えてSoFOにログインした。


ログインすると、俺の体はベッドに横になっていた。 前回試験に合格し鉄道員の一人として認められて、与えられたこの部屋でログアウトしたからだ。 俺はベッドから降りて起き上がると、行動を開始した。

部屋を廊下側の扉から出て、右の奥に見える扉へ向かい開けると、6番ホームの端の従業員用の扉へとつながっていた。 俺はそこから駅の出口へ向かい、広場を横切って街の北側の門からフィールドへと出て行った。

今日はこのクラウドから出てすぐのところにある森でモンスターと戦う予定だ|(モンスター自体はフィールドにも出現するが数が少なく、森やダンジョンなどの方が数が多いので本格的に戦闘を行うならそこへ行った方が良いらしい)、俺は輸送者プレイを目指しているが、いつ列車がモンスターに襲われても大丈夫なように実戦に慣れ、身を守る位の強さは身に着けておきたいからだ。 それにいくら訓練をしていても、ただの的と動き回り、さらに殺意を持ったモンスターとでは違うだろう。

そうして俺は森へ入り、モンスターとの戦闘を開始した。


・・・・・・・・モンスターと5回ほど戦闘したところで、俺は一旦休憩を取ることにした。

初めての実戦で思ったことは、|『戦いづらい』ということだった。

固定銃座は敵と接敵して攻撃可能になるまで、少し時間がかかる。

その手順は、

① まず、機関銃を支える支柱を地面に固定する。 折りたたんである3本の脚がある方を下にして地面に立てると、脚が自動で展開、そのまま地面に杭のようなものを打ち込んで固定する。

② 次に支柱の上部と機関銃の下部にあるアタッチメントを接続する。 ねじなどは使わず、磁石のようなもので接続する。 戦闘中に外れることはないので、戦闘終了後に装備者の意思で支柱と共に外すことが出来る。

③ しっかり固定されているのを確認したら攻撃可能。 敵をハチの巣にしよう。


といった感じで、準備するまで3手順ほどかかる。

他の武器は鞘やホルスターから抜けばすぐ使えるがこの武器は展開するまで時間がかかるため、先ほどの戦闘でも展開中に敵に接近されてダメージを受けることがかなりあった。

試しに支柱を立てずに両手持ちで射撃しようとしたが、結果は反動が強く、銃身がかなりブレるためまともに標準がつかなかった。

そういえば、さっき戦っているときにやたらガラの悪いチンピラのようなプレイヤー集団《PT》からの暴言の中に「固定銃座(そんなもの)なんかクソ武器だろ」というセリフがあったな。

とすると、やはりアレか・・・、固定銃座はいわゆる不遇武器、産廃というやつだったのか。

だが・・・それでも俺はこの武器を使っていこう、前にやってたFPSでも固定銃座は微妙な武器だったが、実際は扱う者の技量によって只の棒立ちから死体量産マシンに変貌する代物だった。

このゲームでも技量を上げ使いこなす事が出来ればかなり強力な武器になるはずだ、そう信じよう。

だがそのためには、モンスターを狩り、経験を積まなければならない。 だが正攻法ではまともに戦えん、そこで俺は作戦を考えた。


俺は森に入ってすぐの所、少し狭い通路で固定銃座を設置して待ち構えた。 通行の邪魔になるだろうが、比較的安全にモンスターと戦うにはこの方法が良いだろう。 入口の付近にはモンスターが出現することはないので正面だけを向いていれば良いはずだ。

そして俺は戦闘を開始した。 一匹だけならすぐに倒せるが、二匹以上が出現すると倒し切れずにこちらへの接近を許してしまう、そこで俺は、近づいてきた敵を|「持ち上げて遠くへ投げつける」ことで対処した。 いくら素早い敵でも投げられて地面に叩きつけられればダメージを受け大きな隙が出来る、そこへ銃弾を叩きこめば撃破はたやすかった。 そんな戦闘を続けて行くと、レベルが上がり、さらに新しいスキル|「投擲」を覚えた。 このスキルはいわゆる投げ技の類ではなく、単純に石などのものを投げつけた時の射程と威力、敵を投げつけた時の飛距離と攻撃力が上がるスキルだった。

そんな感じで戦闘を続け、更に新しいスキルや、レベルも上がった。

途中、他のプレイヤーに文句を言われたため、場所を変え、今度は少し奥の円形の広場の中央に固定銃座を設置して戦闘を続けた。 円形のため前の敵に対処していると、後ろから襲われるが、実戦に慣れてきたのでそうした敵も冷静に投げたり、新しく覚えたスキルにより蹴り飛ばして対処した。


回復薬をチビチビ飲みながら|(一回使い切りのアイテムをチビチビ飲む事は本来出来ないが、VRMMOなら出来る芸当である、ただし飲む量が少ないと当然回復量も減る)襲い掛かるモンスターを仕留めていくと、いつの間にかモンスターがドロップしたアイテムがアイテムパックの容量ギリギリまできていたので一度街に帰ることにした。

ここまでの戦闘で新しく覚えたスキルは、

『投擲』|『蹴り』|『射撃精度補正』|『反動軽減』である。

『蹴り』は文字通り蹴り技を覚えたり、キックの威力を上げるスキル。

『射撃精度補正』は射撃時の銃身のブレを抑え、狙った所に弾丸が当たりやすくなるスキル。

『反動軽減』は文字通り射撃時の反動を抑え、銃身のブレなどを軽減するスキル。

またレベルもいつの間にか10になっていた。 これだけ強くなれば序盤は大丈夫だろう。


そう思って街に帰ろうとしたその時! 森の奥から騒がしい音が聞こえてきた。

作中に出て来たワードの補足:固定銃座の不遇武器扱い

固定銃座はβ版からあった武器種でゲームPVでは走る馬車の上から射撃を行うシーンが描かれていた。

しかし、作中であった問題点があり、β版終了の時点で不遇武器扱いが決定していた。

現在この武器をメインで使用しているプレイヤーはほとんどいない。

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