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17.ギルドマスターからの手紙

鉄道員宿舎から廊下を通ってホームに出ると、レイニーが俺に話しかけてきた。


「ああ、J-7。今日は来てくれたんだね」

「ああ、昨日は用事があったからな。俺に何か話が?」

「うんそうだよ、手紙を預かってるんだ。冒険者ギルドの代表からあんたにね」

そう言うとレイニーは懐から (胸の谷間ではなく、普通に(バック)から)手紙を取り出して、俺に渡した。

「ギルドマスターから?一体何の用だろう?」

「さあ、中身はあたしも見てないから。開けてみて」

レイニーからそう言われると俺は手渡された手紙の封を切った。

すると中から長方形の立体映像が現れ、そこに手紙の内容が書かれていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


冒険者(プレイヤー) J-7 殿


ようJ-7、調子はどうだ?

メールで送ってもよかったが、あえてこういう形を取らせてもらった。


(ウチ)の娘がいつも世話になってるそうじゃねえか。 ありがとうよ。

ああ? 俺の娘ってのは誰だだと?


クラウド駅に「レイニー」って名前の女がいるだろ、そいつが俺の娘だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「え?お前ってギルドマスターの娘なのか?」

「そうだよ、今まで知らなかったのかい?公式サイトのキャラクター紹介にも書かれているんだけどね」

俺の疑問にレイニーが笑顔で答える。

そうか、知らなかった。 俺そういうことは対外読んでないからな。

俺は再び手紙の内容に視線を戻した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アイツは鉄道で仕事している稼ぎ頭のプレイヤーの一人にお前の名前を度々出しているからな。

大した腕前だ。 これからも娘の期待に応えられるように頑張れよ。


さて、そろそろ本題に入るぞ。

お前はこの間のラッシュ駅に対する集団襲撃事件のことを覚えているよな?

その中でお前は、他のプレイヤーと協力して主犯格グループの内の4人を撃破してくれたろ?

初心者で初めての対人戦、しかも相手は犯罪者なんていうのはかなりの腕前だ。

その働きが俺たちだけじゃなく運営の奴らにも評価されてよ。

それでお前に特別報酬をやることになったってワケだ。


お前、レベル的には俺の所で行動範囲を拡大するためのクエストを受けてもいい頃合いだろ。

だがお前は、鉄道にばかり行っていてこっちには全く来やしねえ。

お前みたいな技量の高いやつをいつまでもここでタムロさせるのはあまりよくねえからな。

それにお前の鉄道の運転の腕ならこの周辺だけじゃなく遠く離れたところでも通用するだろうしな。

そういうわけでお前にやる特別報酬は『行動可能エリアの拡大』だ。

範囲は本線はエルフ族の治めている国「エル・グランテ」と同盟関係にある魔族たちが住んでる集落までの路線とそれから各都市から伸びている各支線にも入れるようになったからな。


行ける所が急激に広がって困惑していると思うが、焦ることはねえ。

自分の腕を磨いて行けるところからゆっくり進んでいけば良い。

これからもお前さんの活躍をひっそりと期待しているぞ。


                                   冒険者ギルド代表 サクマ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺は手紙を読み終えるとそれを自分のメールBOXの中にしまった。

「凄いじゃないかJ-7!まさか一気にエル・グランテ辺りにまで行けるようになるなんて」

「ああ、俺も驚いた。だが、ギルドマスターの言う通り焦らずにゆっくり手を広げていくつもりだ」

「うんそうだね。自分のペースが一番だよ」


レイニーとの会話を終えると、俺は今日こなすクエストを探し始めた。


次回に続きます。

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