16.討伐報酬
俺がSoFO内で強盗のグループを討伐した翌日。
その日はゲームにログインしなかった。
理由は二つ。
一つはFPSをやっていた時から久々の対人戦を行ったため少し疲れが出た為、そのリフレッシュをするためだ。
そしてもう一つは・・・
彼女とデートするためだ。
以前、女性と交際していることを少し話したことがあったな?
俺よりも背が高くて、性格も母性が溢れておっとりしていて、そのおかげで俺と一緒にいると二人とも成人していて年齢も4つ位しか違わないのに (身長差のせいで)親子だと間違われることの多い人だ。
彼女の名前は『銀河・メーテル=雪』。 名前の通り父親が日本人、母親が外国人 (どこの国出身なのかは今でも分からんが)のハーフだ。
彼女との出会いは、俺の両親と同じ様に彼女の両親が同じ保存鉄道ボランティアに参加していて、それで当時子供だった彼女と俺はそこで知り合い、それから幼馴染になった。
月日は流れ、俺と彼女は徐々に親しくなり身長は小学6年~中学1年の時に抜かれた。
そして彼女が高校を卒業した日、その日に彼女から告白を受けてそこからカップルとして交際が始まった。
結婚に至らなかったのは、俺も彼女も全く抵抗がなかったが、俺が145cm、彼女が191cmという凄まじい身長差があり、その見た目から前述のように親子に間違われることも多く、「法的にアウトでは」と俺が思ったからだ (何よりそういうことで注目を浴びることに抵抗があったし)。
そして今に至っている。
それで今は彼女とデートの真っ最中だ。
俺と彼女のデートは至極普通だ。 世間一般のカップルと同じようなスポットに赴き、同じような店で飲食し、精の付く食材とアダルティなグッズの買い物をして彼女の家に泊まる。
ちなみに言っておくが、俺も彼女もすでに肉体関係があり、告白をしたその日に経験している。
詳細は省くがその日は合計10回は愛し合ってから眠りについた。
そして翌日、起床して今日が平日だと確認すると、朝食を食べて、それぞれの職場に向かう準備をする。
彼女はイベント企画など様々な分野に精通している大規模な複合企業 (しかも超ホワイト)に勤めている。 コンビニ勤務の俺とはすごい差だ。
そして仕事が終わると鉄道ボランティアで合流し、そこでの仕事をしながら次のデートの予定なんかを話し合って、それから解散して家に帰宅する。
そしてその日、自宅に帰宅すると、俺はSoFOにログインした。
ログインして、クラウド駅舎の自分の部屋のベッドから身体を起こすと視界に赤い!マークが付いたメールアイコンが出て来た。
俺はそれに触れてメールBOXを開き、届いたメールを確認する。
メールにはこう書かれていた。
『プレイヤー J-7 様
あなた様は指名手配を受けていた犯罪者の
討伐に成功しました。
報奨金と報酬アイテムをお送り致します
お受け取りください
冒険者ギルド本部
世界衛兵連合
SoFO 運営チーム より』
という内容の他に多額の報奨金とレアな消費アイテムと素材が同封されていた。
誰からの称賛を求めて行ったことではないが、やはりこういう形で評価されるととても嬉しい。
俺はそう思うといつものようにクエストを受けるため、ホームの方へ向かった。
次回に続きます。




