200文字で分かる難問
200文字縛りで書こうとした結果、作者自身予期せぬ作品となりました。
こうなってしまった以上は、とヒントを散りばめてみたのでぜひ考えてみてください。
「それ『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』じゃない?小説とか読まなさそうなのに、珍しいな」
彼がそう私に話しかけてきたのは、三月十五日のことだった。
「それ、どこ見て判断したの」
「お前何かアホっぽいじゃん」
「ひどいなあ。私、こう見えて世界史とか学年トップだからね」
「絶対嘘だろ」
「嘘じゃないって。じゃあ、何か問題出してよ。世界史に関するやつ」
じゃあ、と彼はこう言った。
「砂糖菓子の弾丸で撃ちぬけるのは、誰?」