話を進m…村を探そう
「この世界を救ってくれって言ってたしちゃんと村とか町、しいては人もいるんだろうけど…見た感じ何もない」
食事を終えた風人はキミホの言ったことを思い出し見回すも、辺りには草原以外何もなかった。
「て言うかどうしてこんなところに勝手に連れてくかな」
愚痴をこぼしながらも貰ったリュックを担ぎ歩き出した。シエルは満腹で寝ていたのでしょうがなく抱っこすると元の猫型の時と同じぐらいの体重しか感じられなく、少しは良いことがあったと風人は思う事ができた。
しばらく進むと日も暮れてきて冷たい風が吹いた。風人の腕の中にいたシエルが全身を震わせて目を開ける。
「さ、寒い~。はやくストーブつけて~、ご主人様ー」
「シエル、やっぱ寒いとそんな事言ってたんだな。寒いっつってもストーブはないしさっきの魔法で暖をとっても良いけどせめて人里とかじゃないと不安だし…」
風人が困り果てていると、
「ん?何かあるよー」
シエルが前方を指差して伝える。しかし、風人はそこに何も見えなかった。シエルは寝惚け眼で風人の手から降り目標を持って進む。
「ちょ、シエ…ええぇっ!!」
シエルがちょっと何かに触れる仕草をすると急に目の前に木製の柵が広がっていた。
「これってもしかして村を囲んでる柵か何かか?」
柵を辿って進むとやぐらが付いた門が見えて戸は開いていたので風人は迷わず入った。中は町と言うよりも村と言う感じの雰囲気で小さな家が点在していて和やかでそして何より、
「おおぉ、全員ケモミミだ。もしかして獣人の村とか?それなら最初の村としては良かったな」
風人が呑気に村を歩いていると、
「貴様等、何をしている!!この村の者ではないな」
槍を持った見るからに屈強な男達が風人達を取り囲んだ。何が起きているかも分からず風人は驚き、シエルは状況を呑み込めていなかった。
「族長、不審者を発見しました」
「うむ、今行くからちーと待ってくれ」
族長と呼ばれた老人は白く長い毛──髪の毛なのか髭なのかもよく分からない──を引きずりながら一歩一歩ゆっくり歩いて来る。その隣には老人を支えるように綺麗な銀色の髪の美しい女性が連れ添っていた。
「人間がこの地に何の用だ。そもそもどうやってこの村を見つけ…はっ、我が娘よ。無事だったのか!?」
老人は風人達に目を向け順番に見ていくとシエルに目が止まりそのようなことを言い出した。風人や周りの男達は驚き、シエルは状況が良く分からず首をかしげ、女性は悩ましく額を指で支えていた。
風「最初の村が獣人だらけって最高だな!!」
シ「ケモミミ生えてれば見境無しなんて節操ないですねー」
風「いやいや、男なら、いや男でなくとも人類誰しもケモミミは最も欲する物であり、それを愛でることが生涯の目標なのだ!!」
シ「否定はしないんですねー」
次回 クルミサイズあるのかな?
風「でも、俺が愛でるケモミミはシエルのだけだよ」
シ「急にイケボで言われてもラブコメ展開もケモミミおさわりもありませんよー。やるなら本編でどうぞー」
風「もう良いもん!!今回出てきたケモミミお姉さんに触らせてもらうから!!」
シ「え、…それはちょっと」←小声
風「ん?何て言った?」
シ「じ、次回もお楽しみに!!」