反旗
若干遅くなりました。来月はこのようなことがないように計画的に(以下略)(何回目だ!?)
でやって行きますので何卒よろしくお願いいたします。
「司祭様を助けるとして、具体的にどうするんだ?」
朝食の後、風人はテシナに声をかけた。テシナに案内されたのは司祭室──司祭が執務を行う部屋──で中には書物やら儀式の為の道具が乱雑に置かれていた。
「お兄さんは兵士達の相手をできるくらいの力はあるでしょ?その隙に僕が村長の屋敷から司祭様を助け出す」
「随分お粗末な作戦じゃないか?それに陽動で良いなら昨日すれば良かったじゃないか」
窓の外を見て呑気に話すテシナを訝し気に見る。
「それじゃお兄さん達の協力が得られないじゃん。もっと兵士を引き付けておいて貰えないと」
「…お兄さん達か」
「それがどうかしたの?」
「今回の作戦に条件をつけて欲しい」
そこでようやくテシナが振り向いた。何か予想外のことが起きたかのように。
「この作戦にシエルとプラシアは巻き込みたくない。それを約束して貰えないなら俺はこの作戦から降りる」
「…」
押し黙り、風人の目を見るテシナ。何かを伺うようにしてから口を開いた。
「…ははっ!!本当にあの二人のことが大事なんだね。それならそれで良いよ。お姉さん達は巻き込まない」
軽く呆れながら笑うテシナは風人の疑いを完全に晴らすことはできなかった。
「一つ聞いても良いか?」
「何?」
「今回司祭様を助けたとして、次はどうするんだ?」
「次って?」
「分かってるだろ。話を聞く限りでも、村長は一回で諦めるような奴じゃないってことを」
表情を曇らせる。一番村長の横暴さを知っているのはテシナ達村人なのだ。
「…その時は、その時だよ」
歩きながら語るその背中が風人にはどこか寂しげに見えた。
「さて、行こうか。お兄さん」
「…あ、ああ」
後に続く風人には分からなかった。テシナの今の表情は。
◆
協会の外に出た風人はすぐ兵士達に取り囲まれた。作戦通りの為、特に慌てることもなく移動魔法で攻撃を掻い潜る。と、頭上に振りかぶられた剣が風人に迫っていた。
「っと、危ねー危ねー」
「なっ!?どこから剣を!?」
具現化魔法で出した炎の剣で受け止める。しかし相手も兵士を生業にしているだけあり、すぐに押されてしまう。
「この程度の力なら…っな!?」
すぐに身体強化を使い兵士の剣を弾いた。よろけた所で更に移動する。
「《ガード》三重固め!!」
兵士達が一塊になったところで魔法の盾を応用してできたドームで取り囲んだ。漏れがないことを確認してドームの中に睡眠ガスを入れる。すると次から次へと兵士は倒れて行き、全員が眠りに落ちた。
戦場に選んだのはのは小さな広場。協会からも村長の屋敷からも離れた場所に位置する。
それなのに、
「…っ!?」
一仕事終えた風人を襲ったのは昨日、この村に来た時と同じ煙幕だった。
プ「一体最後の煙はなんなんだー」
シ「なんなんだー」
プ「というわけで」
シ「突然だねー」
プ「若干更新遅れました。ごめんなさい」
シ「それをプラシアに言わせるのー?」
次回 謝罪
プ「ホントですよね。私の清純派ヒロインのイメージをなんだと思って」
シ「それは別にどうでも良いけどー」
プ「どうでもよくないです!!」
シ「次回タイトルは「投稿遅れてごめんなさい」の謝罪ではないのでー」
プ「結局シエルさんも代返しちゃうんですね…」




