挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

コモトリア王国編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

66/288

65.暗躍する影

「みゅー」

 チビドラゴンがないて、馬車の外を見る。

 またなのかと外を見た。すると今度はやせ馬に乗った盗賊達がやってきて、おれの馬車をぐるりと取り囲んだ。

 一、二、三……全部で六人。

 脅威にもならない数だ。

 それにアウラは怯えた、メリッサの顔が強ばった。

「任せろ」

 そうとだけいって、おれは馬車から降りた。

 馬に乗ってる盗賊どもを見上げる。

「なんなんだお前らは」

「へへへ……」

 男の一人が答えようともしないで、持ってる槍の切っ先を馬車の幌に伸ばしてきた。

 中を見ようとしてるんだろう。

 エレノアを抜いて、それを切り払った。

「なんだお前らは」

 同じ質問をした。

「んー? なんだっけほら」

「あー、あれだよあれ」

「そうだったそうだった。『有り金と女をおいてけ』」

 男達はにやにやして、ありきたりな言葉を口にした。

 まさに台詞、本心じゃない、言うだけの台詞。

「お前らもアウラの命目当てか」

「だったらどうする」

 男がにやにやしたまま聞き返してきた。

「なんのために」

 腹が立つけど、それをこらえて質問を続ける。

「へっへ……それは言えねえな」

「そのお姫様が生きてちゃ困る人間が世の中にいるって事だよ」

「やんごとなき御方が、な」

「おいばか、言い過ぎだぞ」

「かまやしねえよ。どうせここで全部殺してしまうんだからよ」

「それもそうか」

「ちげえねえ」

 男達は声を揃えて笑い合った。

 何が面白いのかってくらい、声を揃えてゲスな顔で笑い続けた。

 これ以上は、今聞いても仕方なさそうだな。

 おれはエレノア、そしてひかりに手をかけた。

(一人残すのだ)

「うん?」

(状況変わった後にペラペラ喋るかもしれないだろ)

「そうだな」

「お、やる気か?」

 男達はにやついた顔のまま武器を構える。

「いっとくが、おれたちはな――」

 黒いオーラを立ち上らせて、魔剣を振って、一番近くの男の首をはねた。

 鮮血が泉の様に噴出する。

「遅い。能書き垂れる前にやることやれ」

 言って、他の男を見た。

 表情が一瞬で変わった、おちゃらけた表情から敵意と殺意混じりの表情に。

 だが、遅い。

 何もかもが遅い。

 一人残して、全員を切り捨てた。

 その一人も気絶させて、後でゆっくり尋問することにした。

(おとーさん、あれなに?)

 不意にひかりの声が頭の中に響いた。

「あれ?」

(うん、あそこ、あそこに飛んでる黒いの)

 黒いの?

 ひかりが言ってる方角を見えた。

 斜め上の空中だ。

 確かにそこにはひかりがいうような黒い何かがあった。

 目を凝らしてみる、777倍に増幅された視力のピントを合わせる。

「――目玉?」

 そこにいたのはコウモリのような翼がついた目玉だった。

 目玉が、おれの出した……空中に漂う黒いオーラにじゃれついてる。

「なんだあれは」

(イビルアイ。見たものを飼い主に届ける役割の魔物だな。野良で動く事はない、基本誰かの命令で動いてるはずだ)

「魔物? 命令……?」

 目玉の魔物は少しの間そこに飛んでいたけど、やがてどこへともなく飛んでいった。

     ☆

 盗賊を尋問すると、王の命令でアウラの命を狙ってきたと言った。

 それを聞いたアウラは大いに嘆いたが、目玉の魔物の存在を話した。

「コモトリアはああいうの使ってるヤツいるのか?」

「ううん、そういうのはいない」

「どうやら話が複雑になってきたようだな」

「どういうこと?」

「魔物が絡んでるんだ。もしかしたら、今までの事は全部コモトリア王の命令だけど、コモトリア王の本心じゃないかもしれない」

「操られているってこと?」

 メリッサが聞く。

「それは可能性としてはあるか?」

「……うん、ある」

 メリッサは少し考えて、頷いた。

 目を見開かせて、驚くアウラ。

 その目に光がともる。

 もしかしたら、という希望の光だ。

「……クラデスへ急ごう」

 おれが言うと、アウラとメリッサは力強く頷いた。

(貴様じゃなきゃあの目玉に気づかなかったな)

 先を急ぐ中、エレノアがそう言ってきた。

 黒いオーラにじゃれついてたから見えやすくなってたから……ある意味そうなのかもな。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ