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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

カランバ王国編

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48.賢者の恩返し

 くじ引き所。おれとエレノアとひかり。

 ちなみにチビドラゴンをつれて来ようと思ってけど、来れなかった。ここに入れるのはおれと、何故かエレノアとひかりだけみたいだ。

「じゃあ引くね、おとーさん」

 抽選機のの前に立つひかりが言った。なぜか、ひかりの手が届くように踏み台が置いてあるけど、なんであるのか触れないことにした。

「待てひかり」

「どーしたの?」

 どうせくじを引くのならと、おれは前にしたように運を貸し出す事にした。

「ひかりに運を貸し出し」

『結城ひかりに運を貸し出し中。残り――秒』

「え?」

 予想しなかった声が聞こえた。

 限定ガチャで引いた、おれの能力を貸し出すスキルをひかりに掛けようっておもったけど、掛けられなかった
 既に貸し出されてるってなって、しかも残りの秒数が変な雑音になって何秒なのか聞き取れない」

「どういうことだ? ……ひかりに力を貸し出し、速さを貸し出し、魔力を貸し出し」

『結城ひかりに力を貸し出し中。残り――秒』

『結城ひかりに速さを貸し出し中。残り――秒』

『結城ひかりに魔力を貸し出し中。残り――秒』

 全部が同じ結果になった。

 ひかりにそんな事をした覚えはないし、秒数はそもそもバグってる。

「エレノアに運を貸し出し」

『魔剣エレノアに運を貸し出します。残り29秒』

 こんどはちゃんとできた。限定くじのスキルはちゃんと生きてる。

 となると……どういう事なんだ?

「なんで、ひかりにはできないんだ?」

「貴様の娘だからではないのか?」

 エレノアは言った。ちょっと呆れたようで、だけどよく見れば優しげな目で。

「おれの娘だから……あ」

 一瞬考えて、エレノアの言いたいことを理解する。

 おれの娘だから、おれから生まれた子供だから。

 すでにおれの遺伝子を受けついてるから、二重に掛けることができない。

 とエレノアは言ってるのだ。

 実際のところはわからない、でも納得した。

「おとーさん……どうしたの?」

「え?」

「ひかり、なんかだめだった?」

 おそるおそる聞いてくるひかり。上目遣いの目は今にも泣き出しそうだ。

 不安がらせてしまったみたいだ。

 もちろんひかりは何も悪くない、むしろ逆だ。

 本当にエレノアが言った通りのそれが理由なら、むしろ嬉しいし、ますますひかりが愛おしい。

 しゃがんで、ひかりの頭を撫でた。

「ひかりはなにも悪くないぞ」

「ほんとお?」

「ああ。ひかりがおれの娘だって証拠をまた見つかって、お父さん嬉しくなってるだけなんだ」

「ひかりはおとーさんの娘だよ?」

 何言ってるの? みたいな顔をする。

「ああ、ひかりはおとーさんの娘だ」

 ますます頭を撫でてやる。

 ひかりは悲しそうな顔をやめて、嬉しそうに笑った。

 それでますます撫でていると……エレノアがぶすっとしてるのが見えた。

「どうした」

「なにが?」

「いやそんな顔をして、どうしたんだ?」

「なんともない」

 といって、顔を背けた。

 いや、それはあきらかになんともあるって顔だろ。

 ひかりにしたように、エレノアの頭も撫でてやった。

 背格好と外見はひかりとほぼ同じだから、撫でやすかった。

「ええい、我を子供扱いするな!」

「撫でてほしかったんじゃないのか?」

「そんな事あるか! 娘の目の前でその父親に撫でられて嬉しいわけがあるか!」

「うーん。じゃあひかり、おかーさんの頭を撫でてあげな」

「うん! おかーさん……なでなで」

「むっ」

 エレノアは体を震わせた、なんか不服そうな顔をするけど、撫でてるのがひかりだから、おれの時のように一喝する事もできない。

 なすがままに、ひかりに頭を撫でられた。

 複雑そうな顔をしてるけど、内心では嬉しいって思ってる。

 わかりやすいからな、こいつは。

「あの……前にも言いましたけど」

 ずっとそこにいた、くじ引きのスタッフが白目を剥いて言った。

「奇妙な家族漫才を持ち込まないでくれませんか?」

「前は家族団らんだったはずだけど」

「もう家族漫才でいいですよ、それ」
微妙に否定し辛かった。

 スタッフの視線が痛かったから、とりあえずくじを引いた。

 運の貸し出しはできなかったけど、それでも全部ひかりに引かせた。

 結果、無料くじ引きで「増築ブロック」っていうのが一個、券をつかったくじ引きで大量の魔法の玉を手に入れた。

     ☆

 屋敷の庭に魔法コテージを広げて、ひかりと一緒に中に入る。

 中はやはりだだっ広く、何もない。

「ひかりはどこに部屋を作りたい?」

「うんとね、ここ」

 壁の一角を指した。おれはそこにくじで引いたアイテムを持っていって、使った。

 それまで壁だけだったところが光って、ドアが一つできた。

 ドアを空ける、中に小さめの、やはり何もない部屋ができた。

「わあ、あたらしい部屋だ」

「ひかり、いったん出よう。一回ちっちゃくしてまた大きくするぞ」

「うん!」

 ひかりと一緒に外に出た。

 魔法コテージを小さくして、ふと思いつく。

「ひかり、移動するぞ」

「どこに?」

「ちょっとまってな」

 ちいさくなった魔法コテージを持って、ひかりをつれてワープした。

 草原、山ウシが生息する草原にやってきた。

 そこで魔法コテージを大きくして、またひかりと一緒に中に入った。

 魔法コテージの外観は変わってない、だけど中はさっきとりつけた部屋がそのままあった。

「わあ、まえのおいすはなくなったのに、部屋はのこってるね」

「ああ、残ってるな」

(面白いアイテムだな)

 腰に下げたエレノアが言う。

 部屋に入って、窓を開けて、外を見る。

 外は草原。山ウシが現われていない、のどかな草原。

「ひかり、もう一回でよう」

「うん!」

 もうわかってきたのか、ひかりは元気よく頷いて一緒に外にでた。

 魔法コテージを小さくして、ワープで岩山に飛んで、また大きくして一緒に中に入った。

 部屋の窓を開ける、オリクトが逃げていく後ろ姿が見える。

「すっごーい、お家が動く!」

 ひかりは大興奮した。

 もう一回同じ事をして、今度は屋敷に戻ってきた。

 案の定、魔法コテージの窓から見える屋敷に、ひかりは大興奮だった。

 おれはしばらく、はしゃぐひかりを見て和んだ。

「カケル」

 外から声を掛けられた。フードをかぶったオルティアだ。

 そういえば若返ってないオルティアはいつもフードかぶってるから、素顔見てない気がする。

 そんな事を思いながら外に出た。

「どうした」

「かけるに男爵をもらってきた」

「男爵? いもか」

「爵位よ」

「え?」

「男爵。メルクーリ王国のはそのうち向こうから持ってくるから、シラクーザ王国のをもらってきたわ」

「……そんな三時のおやつみたいに軽々しくもらえるものなのか? 爵位って」

(この女ならできるだろうな。本気を出せば)

 本気か。

 なんで本気をだすんだ?

 そう思ってると、向こうから勝手に答えてくれた。

「一人で1000分に匹敵する精気の持ち主だからね、それをもらえたお礼よ」

 さすが大賢者、こっちの疑問はお見通しか。

 そして納得もした。

「わかった、もらっとく」

 こうしておれは男爵様とやらになった。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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