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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

魔剣ひかり編

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41.魔剣幼女

 夜。

 ベッドの上にヘレネー、デルフィナ、イオ、ナナ、ミウの五人がいた。
 全員抱いた後だ。

 五人が疲れ果てて倒れるほど可愛がったが、全然足りない、まだムラムラしてる。
 いつにもましてムラムラしてる。

 原因はわかってる。

 メリッサを助けるためにあっちこっち飛び回って力を使ったから、その反動だ。

 肉体的に疲れたのと、自己犠牲がつよいメリッサにむしゃくしゃしてるの両方あわせた結果、強くなってる。

 いらいらすると性欲が強くなるタイプだ。

 結果、ただでさえ普段から収まらないのに、今日はますます収まらない感じ。

(これ以上やるとこいつらがつぶれるぞ)

「わかってる」

 そんな事はわかってる、全員がもう体力の限界だって事もよく分かってる。

 さすがにこれ以上無理はさせられない。

(別の事で発散したらどうだ?)

「別の事?」

(体を動かして発散する。何かを叩くとか思いっきり走るとか、そういうのだな)

 なるほどスポーツで発散するってことか。

 確かにそれも一つの手だ。

 つまらないけど、それに乗っかることにした。

 全員にシーツを掛けてから、エレノアを担いでワープした。

 やってきたのは岩山。ちょっと歩いてオリクトを見つけた。

 岩の化け物はおれを見て微妙に後ずさりした。

(怯えてるようだな)

 悪いが逃がさん。

 エレノアを構えて、オリクトに斬りかかった。

 粉々にした。

 再生したそばから粉々にした。最初の後ずさり以外まったく逃げられないくらい粉々にし続けた。

 体の熱を、滾りを。

 エレノアを通して、オリクトにぶつけた。

(ん……)

「なんだ」

(なんか……おかしい)

「おかしい?」

(普段とは違う力が流れ込んできてる。妙に熱い)

「なんかまずいのか?」

(それは大丈夫だが……)

「ならガマンしろ」

 そう言ってエレノアを振るい続けた。

 途中で何度も変な声を頭の中で出されたけど無視した。

 とにかくオリクトに八つ当たりを続けた。

 時間にして五時間くらいか。明け方になるまで砕き続けてようやく収まったおれは、屋敷にワープして、空いてる部屋に入って、そのままベッドに倒れ込んだ。

 全力で発散したからか、すっきりと寝ることが出来た。

     ☆

 起きたら幼女に馬乗りにされていた。

 幼稚園くらいの可愛らしい幼女で、仰向けに寝てるおれに馬乗りして、おれの事をじっと見つめている。

 夢なのかと思った。

 だけどしっかり重さを感じるし、寝ているベッドの感触もリアルそのものだ。

「あんた、誰だ?」

「おとーさん」

「わるいが男には見えない」

「そうじゃなくて」

 幼女はおれを指した。

「おとーさん。わたしの、おとーさん」

「おれが?」

「うん!」

 そんなわけないと思った。

 確かに子供が出来る事をさんざんしているけど、回数もあり得ないくらいしてるけど、初めてしてからまだ一ヶ月も経ってない。

 子供なんか出来るわけがない、ましてや目の前にいるのは三歳か四歳かに見える、幼稚園くらいの幼女だ。

 間違いなくおれの子供じゃない。

 だけど可愛い、なんかメチャクチャ可愛い。

 街中であったら足を止めて頭をなでるくらい可愛かった。

 なんかの遊びだろうけど、少し付き合ってもいいかなって思った。

「あんたの名前は?」

「まだないよ、おとーさんがつけて」

「そっか。で、どこから来たの?」

「おかーさんの中」

 やけに露骨な表現をするな、まあその通りなんだろうけど。

「じゃああんたのおかーさんはどこ?」

「あそこ」

 幼女はびしっと指さした。指さした先は誰もいなかった。

 正確には、人間は誰もいない、が正しい。

 魔剣エレノアがそこにあった。

 幼女はそのエレノアをまっすぐ指さしていた。

「おかーさん」

「あれは剣だぞ」

「うん、しってるよ。だって、わたしも剣だから」

「え?」

 ビックリするおれをよそに、幼女はおれの上からどいた。

 そして「んんんんん」と握り拳で力溜めするポーズをする。

 直後、異変が起きた。

 幼女のからが黒い光に包まれる。

 光が納めると、そこに一振りの剣があった。

 一言で言うと、ミニチュアなエレノア。

 エレノアをそのまま小さくしたものだった!

     ☆

 人間の姿に戻った幼女、そしてエレノア。

 二人……どっちも人間じゃないかもだけど……を前におれは頭を抱えていた。

「つまり、おれが父親で、エレノアが母親ってことか」

「うん!」

 幼女は大きく頷いた。ちくしょう、かわいい。

「……エレノアが母親なのは認める。ていうかアレを見て違うって言った方が難しい」

 何しろ見た目がまったく一緒だからな。

「で、これはどういう事だ」

(わ、我がしるか!)

 エレノアは思いっきり動揺してる。こいつにとっても予想外のことだ。

(そ、そもそも子供が出来るなど。やることまったく――あっ)

 言葉が止まった。なんか心当たりがあるみたいだ。

(昨夜の)

「昨夜の」

(貴様が我を使って八つ当たりをさんざんしたから……)

「あれで出来たってのか。だけど今までもずっとお前を使って戦ってきただろ? なんで今になって」

(昨日のが特別なのか、今までの積み重ねなのか)

「……」

 おれは黙ってしまった。

 どっちもそうだって言われればそうかもしれないって思うからだ。

 昨日は高まった性欲の発散のためにいらいらをぶつけてたし、今までたまってきたっていうのもエレノアが人間じゃないってことを考えればそんなもんかって思う。

「本当にそうなのか?」

「おとーさん……わたしの事きらい?」

 上目遣いで聞かれる。

 おれはノックアウトした。

     ☆

 昼間の岩山に来た。

 早速見つけたオリクトは昨日より早い速度で後ずさりした。

 二日連続ですまないが……母娘団らんのための犠牲になってくれ。

「じゃあ、行くぞ」

(う、うむ)
(うん!)

 頭の音声がステレオになった。

 片方はエレノア、片方はおれの娘。

 手にも両方持っていた。

 右手はエレノアで、左手は娘。

 魔剣の二刀流だ。

 それでオリクトに追いついて、斬った。

 間違いなくエレノアの娘で……間違いなくおれの娘だ。

 オリクトを斬った感触がエレノアそっくりで、その上エレノアよりもおれの手になじむ。

 理屈じゃない、なんでこうなったのかはわからない。

 でも彼女はおれの娘だと確信した。

 これ以上やる必要はないので、ワープで屋敷の庭に戻ってきた。

 そこで、娘が人間型に戻る。

「どうだった、おとーさん」

「ああ、信じるよ。お前はおれの娘だ」

 しゃがんで、頭をなでなでした。

 娘は目を細めて、えへへと笑った。

 ちくしょう、すげえかわいい、世界一かわいいんじゃないか?

 おれは娘をなで続けた。

「おとーさん」

「うん、なんだ?」

 自分でもわかるくらい声がやさしかった。

「それにおかーさん」

(な、なんだ)

 エレノアはまだちょっと戸惑ってるみたいだ。

「わたしの名前、つけてくれると嬉しいな」

「そうだった!」

(うむ)

 おれはエレノアを見た。確かにさっき、名前はまだないっていわれてたんだっけ。

 そうだ、自分の娘ならちゃんと名前をつけてあげないと。

 おれはエレノアを見て、言った。

「ひかり」

「ひかり?」

「そう、ひかり」

 エレノア、ひかり。

 すぐにその名前が出てきた。

「それでいいか」

 エレノアに聞く。

(……異論はない)

 普段よりだいぶ素直な声だった。

 娘は何度も何度もその名前をつぶやいて、やがてうなずいた。

「うん! わたしはひかり!」

 その笑顔は……ちくしょうやっぱり世界一かわいかった。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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