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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

メリッサ編

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283.誘拐キャンセル

 修道女達をつれ込んだ部屋に戻った。
 俺に抱かれた女達はまだ全員、二十人全員気を失っているままだ。

 格好は連れてきた時の状態に戻ってる。
 彼女達が気絶してる間、王宮のメイド達が体を清めて服を着せ直したのだ。
 だから格好は元に戻ってる。

(くじ引き券が落ちてるぞ)
「ああ」

 頷き、寝ている彼女達に近づく。
 初めて抱いた女達、ベッドのあっちこっちにくじ引き券があって、拾ってみると人数分あった。
 それを異次元倉庫にしまって、代わりにワープの羽根を取り出す。

 俺は全員を迷彩オーラでつつんで、ワープの羽根でアイノンの教会に飛んだ。
 教会は普段よりもがらんとしている。
 男は教会学校為に出かけてるし、女達は今ここにいる。

 代わりに意外な人がいた。

「ひかり」

 そこにいたのはひかり。
 ひかりはチビドラゴンを膝の上に載せて、ベンチに座って足をぶらぶらさせている。

 KOTY、可愛いオブザイヤー間違いなしなワンシーンだ。

 そんなひかりはしかし俺の呼びかけに反応しない。

(親馬鹿すぎてボケたか。オーラを解かねばひかりにも見えぬ)
「そういえばそうだった」

 迷彩はエレノアのオーラを使ってる。
 エレノアと同等以上の力じゃないとそれを見破ることは出来ない。

 母娘とは言え、そこに例外はない。
 そしてひかりはまだエレノアに及ばないから、当然迷彩を見破れない。

 俺は迷彩を解いて、もう一度ひかりをよんだ。

「ひかり」
「おとーさん。やっぱりここで待ってたら会えたね」
「俺の事を待ってたのか」
「うん! おーちゃんとこの街に遊びに来たから、ここでおとーさんの事を待ってたんだ」
「そうなのか」

 ひかりの幼げな見た目からは想像もつかない遠出のはずだ。
 屋敷のあるレイウースからこのアイノンはかなり離れてる、子どもの足でほいほい来れるような距離じゃない。
 その事を考えていると、チビドラゴンがミューミューとなった。

「おーちゃんの背中にのってきたんだ」
「そうだったのかー」

 その光景を想像して、ひかりの頭を撫でた。
 過去での旅を経て、ひかりはチビドラゴンを元の姿、竜王オリビアの姿に戻すことが出来た。

 ドラゴンのトゥルーフォームのオリビア。
 ひかりが背中に乗ったり首にぶら下がったりする光景は何度も目撃している。

 オリビアの翼で考えれば逆に気軽に遊びに行ける距離だ。

 そのオリビア――チビドラゴンはいつもとちょっと格好が違っている。
 裸じゃなくて、服を来ている。
 チビドラゴンの姿のまま服を来ている。
 まるで服を着せたワンコのようなかんじだ。

「おーちゃんがね、この街のお洋服を着てみたいから。どうかなおとーさん」
「もちろん、かわいいぞー」
(そこでひかりの頭をなで続けるのはおかしいだろ)

 エレノアが突っ込んできたが、無視する。

 ひかりをしばらく撫でた後。

「さて、キャロラインにあっていくか」
「ひかりもいく」

 ひかりと手をつないで、教会の奥に向かう。
 キャロラインの部屋に一直線で向かって、ドアをノックする。

 反応はなかった。

「おねーちゃんねてるのかな」
「どうだろうな……入るぞキャロライン」

 一言断ってからドアを開ける俺。
 目に飛び込んできたのは意外な光景だった。

 部屋のまん中、空間に穴が空いていた。
 穴の向こうは何もない漆黒の空間、そこにキャロラインの姿が見える。

「キャロ――」

 手を伸ばした時は既に遅かった、キャロラインを呑み込んだ穴は完全に閉じてしまった。

「ひかり!」
「うん!」

 ひかりはチビドラゴンを体の中に戻し、自分も魔剣になった。

「いくぞエレノア!」
(うむ!)

 短いやりとりの後、俺はエレノアを全力で投げた。
 全力の全力、更に向こう側に踏み越えた全力。

 過去の世界でやった、あの全力。

 投げつけたエレノアは空間を突き破って穴を開けた。
 俺は迷わず、ひかりを握って穴に飛び込む。

 穴はすぐに閉じた。
 そこはかつてエレノアと一緒に閉じ込められたのと同じような、次元が違うと思われる空間。

 そこにエレノアがいて、キャロラインもいた。
 エレノアを拾い上げて、怯えているキャロラインに近づく。

「キャロライン」
「神様!」

 彼女は俺にしがみついてきた。
 手が、体が震えている。いきなりの事で怯えてるみたいだ。

「もう大丈夫だキャロライン」
「はい、神様……」
「とりあえずここを出よう。もう一回いくぞエレノア」
(どうやら大人しく帰す気はなさそうだ)

 エレノアがそう言った後、空間からにじみ出る様に、何人もの姿が現われた。
 それは見た事がある。

 かつてアイギナ王太子キモンに力を貸した、カランバやシラクーザなどをかき回した、あの魔の者と同じフォルムの連中だ。
 纏っている空気も似ている、同じ種族の連中、と見て間違いない。

 そいつらはいきなり襲いかかってきた!

 エレノアを振って、先頭に突っ込んできたヤツを縦に両断する。
 片方が一本足で立って片方が崩れ落ちる。

 すぐさま別の個体が襲ってきた、そいつも一振りで両断する。
 連中は次々と襲いかかってきた、俺はキャロラインを抱き寄せ、かばったまま次々と切り捨てていく。

 数は数十、数分もあれば殲滅出来る。

(そうもいかぬようだ)
「なに?」
(あれを見ろ)

 エレノアが指し示す方角にめを向けた。
 最初に斬ったヤツが再生していた。
 真っ二つになった体がくっつき、更に襲ってくる。

 首を刎ねて、炎で焼き尽くす。

 が、しばらくするとまた復活した。

「オピスみたいな連中だな」
(少し違うな。連中はこの空間の力で再生している)
「……ホントだ、そういう力の流れだ」
(人間が空気をすうのと同じ感覚で再生しているようだな。空気は人間が刷った程度ではなくならん。ここにいる限り殲滅は不可能だ)
(ど、どうしたらいいの?)
「逃げるが勝ちだな、もう一度穴をあけてでよう」

 そう言った途端、意図がむこうに伝わったのか、連中は攻撃ペースをあげた。
 次々と切り捨てるが、再生の速度はかなり早く、空間を空けるための、全力でエレノアを投げるためのタメ(、、)が作れない。

 さすがにあれは時間がかかる、次元の壁を破る一撃は全力の全力――いわば120%の力を必要がある。

 次々と攻撃されてるうちは手が空かない。

(おとーさん、ひかりにまかせて)
「ひかり? どうするんだ?」
(ひかりにいい考えがあるんだけど、いいかな)
「わかった。たのむひかり」

 俺はほとんど考えないでひかりに任せることにした。

 ひかりは世界一かわいいが、ただ可愛いだけの少女じゃない。
 魔剣ひかり、エレノアの血を引く最強クラスの魔剣だ。

 そんなひかりが任せて、いい考えがあるっていうのなら任せるしかない。

(むむむむ……えい!)

 可愛らしいかけ声のあと、ひかりの刀身が光をはなって、無数の分身を産み出した。
 かつてエレノアもやったような、魔剣の分身。
 それがきっかり人数分、魔の者の頭上に出来て、一斉に落ちた。

 全員魔剣に貫かれ、一時戦闘能力を無くす。

(いまだ! やれ!)
「おう!」

 ぐぐぐ……と腕に力を溜めてエレノアを投げた。
 全力の全力、120%の力。

 投げつけたエレノアは次元の壁を破って穴を作て、俺はキャロラインを抱いてそこから飛び出した。
 戻ってきたのは野外、キャロラインの部屋でもアイノンの街でもなく、何かがずれたのか野外だった。

 が、元の世界には間違いないようだ。

(すごいねおとーさん、これならあそこを自由に行き来出来るね)
「そうだな、あまり行きたくないが」

 俺はエレノアを回収して、まだちょっと震えてるキャロラインをみた。

「このタイミングでのこの襲撃」
(くくく、糸を引くのは何者かな)

 楽しげに笑うエレノア。
 考えてる事は一緒のようだ。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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