挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

メリッサ編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

263/288

262.ひかりがかんがえたさいきょうのおとーさん

 応接間の窓から、帰って行くサラマスを眺める。

「こう来たか」
(接待と称して貴様を遠ざけ、足止めする。妥当な手だ。内容がいささか安直なのがたまに傷だな)
「楽しそうだな」
(そうか? それでどうするのだ、ヤツについてって酒池肉林でもするか?)
「まさか」

 鼻で笑った。
 サラマスは新しい奴隷が入ったから、俺に一度見てほしいといってきた。
 俺に品定めしてほしい。結城カケルが品定めした奴隷は高く売れると言った。

 陰謀を知っていて、その上でミウの判定もあるからクロだって分かっているが、サラマスが「あわよくば買ってほしい」という商売っ気を出していたから、途中からコロッと騙されそうになった。

 多分、相応の接待が待ってるんだろう。

「おとーさん。お話終わった?」

 どうするかと考えていたところ、ひかりがチビドラゴンを抱っこして部屋に入って来た。

「……」
「どうしたのおとーさん」

 俺に無言で見つめられ、きょとんとするひかり。

「ひかりは……召喚したヤツの見た目をかえられるんだよな」
「できるよ」
「そいつじゃない見た目にする事は?」
「どーいうこと?」

 首をかしげるひかり。俺はしゃがんで耳打ちした。

「やってみるね」

 ひかりはチビドラゴンを地面に下ろして、むむむむむ、と力を溜めた。
 世界一可愛いポーズから、チビドラゴンが姿を変えた。
 光を放ってシルエットが膨らみ、オリビアの姿になった。
 それも、一瞬。
 オリビアの姿は中継点だった、同じように更に光を放ってシルエットが姿を変えて。
 今度は、俺の姿になった。

「ふう、おとーさんの姿になったよ」
(うむ、なったな)
「おろろ、ひかりってこんなのもできるんだ」

 俺はオリビアを見た。
 確かに俺の姿になった、髪型から服装までそっくりだが。

「おれ……こんなに悪人面か?」

 オリビアの気さくな口調とは裏腹に、とんでもない悪人面だった。
 目は妖しい光と共に炎の様なエフェクトを曳いてて、口は獰猛な笑みを浮かべて、犬歯が鋭く光っている。

 ザ・悪人ってタイトルをつけて額縁にいれたら美術館に飾れそうな悪人面だ。

(くくく、ひかりにはこう見えるという事だ)
「なに!? そうなのかひかり」
「うん! おとーさんが一番かっこいい時の顔だよ」
「おう……」

 ちょっとだけ複雑な気分になってしまう。

「それよりさ、人の子はなんでひかりにこんなことをさせてるの?」
「あ、ああ……俺の代わりにサラマスのところにいってほしいんだ」

 俺はメリッサに迫る陰謀の事をオリビアとひかりに話した。
 メリッサが何処に誘い出されるのか分からない以上ワープの羽根で急行する手は使えない、だから最初からくっついていくしかない。
 しかし俺が誘い出されないと向こうは動かない。

「だから俺の代わりにサラマスのところに行ってほしいんだ。……それの持続時間は?」
「さっきもいったでしょ。何もしなければ結構ながい時間持つようになったって。ここはあたしとひかりにまかせなよ」
「ひかりがんばる!」

 屈託なく笑うオリビア、小さく気合の入ったガッツポーズをするひかり。
 サラマスの方は二人に任せることにした。

     ☆

 夜の野外、俺は迷彩オーラで姿を隠して、メリッサ一行と男二人の中間地点にいた。
 両方の会話を聞き取れるようにするのと、どっちで何がおきても対処出来るようにだ。

 男達は魔法で連絡を受けて、勝利を確信しきった顔で合図を出した。
 瞬間、あらゆる方角から五人の暗殺者が音もなくメリッサに迫った。

 俺も動いた。
 迷彩オーラをまとったまま五人を瞬殺した。
 首を刎ねて、その首を男二人組の方に蹴っ飛ばす。

 勝利を確信しきった二人は、ごろんと音を立てて足元に転がってきた首を見て驚愕した。

 メリッサたちが気づかず、離れていくのを確認して、俺は迷彩オーラをといて男達の前に姿を見せた。

「ひ、ひぃ!」
「魔剣使い!?」

 俺を見るなり、恐怖が訝しみを上書きした。

「俺の女に手を出すヤツは……どうなるか分かってるんだろうな?」
「「ひ、ひぃっ!」」

 自然と口角があがる、面白くもないのに口が笑みの形になる。
 男達は尻餅をついて、恐怖に怯えて後ずさる。もちろん逃がさない。

(くくく、ひかりはよく見ているよ)

 エレノアがなんかつぶやいてたが、俺は、こいつらをいかに後悔させるかをだけ考えていた。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ