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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

メリッサ編

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259.必要されないしあわせ

 朝礼台の上に椅子を置いて、俺はオルティアを腕に抱いて、髪の毛を優しくすく。
 下でナナと奴隷兵達、ひかりとドレイク兵達が訓練をしている。
 それを俺が監督する形でいて、オルティアはそんな俺に愛でられる。

 ただ愛でられる、まるで王の妃のような立場を、オルティアは好んでいた。

 そんな彼女を撫でながら、考える。
 ソロン教の教皇にメリッサ以外の人間にする方法を。

(その前に確認しておく、本当によいのか)
「何がだ?」
(ソロン)
「?」

 その一言だけを発したエレノア。
 口調からも「いいのか?」というのが再度伝わってきたが、言葉にしたのは「ソロン」の三文字だ。

「何が言いたいのかさっぱりだ」
(貴様らしいといえば貴様らしいが)

 エレノアは半ば呆れた様子で言う。

(ソロン様)
「……あ」

 たった一文字変わっただけで意味が全然変わった。
 そして、俺はようやく思い出した。

 それはアイギナの時におきた出来事。
 セレーネの兄キモンが魔族と手を手を組んだはいいが、それは組織の総意じゃなくて一部の下っ端が暴走してキモンに力を貸しただけの事。
 その下っ端とキモンを始末しにきた相手を魔剣の力で精神を侵し、引き出したのがソロンという名前だ。

 カランバ、コモトリア、シラクーザ、アイギナにおきた事件に関わっている魔族のボスの名前がソロンっていうのだ。

(その様子だと今の今まで忘れていたようだな)
「……あ」
(そうだろうなとは思っていた。あの時嘘でも女の名前だと教えればよかったのかもしれんな)

 そう、あの後ソロンと言うのを色々調べた。
 すると――なんだっけ。
 何か神話的な何かがあって、それで神の奇跡を起こした男の神だって分かった。
 他にも色々教えてもらったはずだが……。

(くく、男の神ってくらいしか覚えてないのだろう?)

 エレノアが俺をからかう。
 さっきからここぞとばかりにからかってくる。
 その事を綺麗さっぱり忘れて、今も詳細を思い出せないのは事実だからなにも言い返せない。

(おもしろいな、貴様の記憶力とて777倍になっていように)
「男の事を覚えておく脳みそなんてないんだよ」
(0は何倍になっても0というあれか)

 エレノアに言われて、改めて考える。
 問題が一つ増えた。
 あの「ソロン様」が本当にソロン教と関係があるのかと。

(連中は貴様と事を構えるつもりはない。力は貴様の方が上なのと、それと体質だな)
「体質? どういう事だ」
(女――貴様基準で「いい女」が絡んでしまうと貴様がどうにかしてしまう体質だ。物語の主人公のようにな)
「そんなのないぞ」

 くじ引きであれこれ引いたけどそんなのひいてない。

(傍からみればそういう風に見えると言う話だ。それに――)
「それに?」
(そうするつもりなのだろう?)
「もちろんだ」
(であれば動きにそれが出る。それを察した連中は貴様を避ける、そう、貴様の寿命までな。魔族からすれば人間一人の寿命が尽きるのを待つくらい造作も無い。人間とて天候が回復するまで狩りを休んだところで死にはせん)
「人を天災あつかいか」
(だから貴様と事は構えない。が、追い詰め過ぎるとどうなるかわからん。堪忍袋の緒が切れる事も考えうる。やり過ぎると向こうがぶち切れて全面対決になりかねん――あらためて聞こう)

 エレノアのトーンが変わった。
 至って真面目でなトーンに。

(本当によいのか)

 最初の質問に戻った。
 俺は即答した。
 ほとんど考えなかったが、考えたところで答えは一緒だ。

「愚問だ」
(愚問か)
「ああ、今回もいい女(メリッサ)が絡んでる。だったらなんとかするだけだ」
(そうだな)

 エレノアとの会話で改めて方針を決めた。
 ソロンの事を思い出したけど、方針は変わらなかった。

 奴隷兵とドレイク兵が訓練してるのを眺めながらそれを決める途中、オルティアには何も聞かなかった。
 アドバイスを求めることなく、エレノアとだけで事を決めた。

 オルティアをひたすらただの女として扱い、それに相応しいスキンシップを繰り返した。

 俺が話を進め、終わらせる横で。
 オルティアはこれでもか、って位しあわせオーラを出していたのだった。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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