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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

ミウ編

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241.黄金くじ引き

 一晩休んで、俺はエレノアとひかりと一緒にくじ引き所に来た。
 そこでいつもの様に、エレノアは人間の姿になった。

「ここも久しぶりだな。一日二日くらいしか経ってないんだが」
「うむ、5ヶ月ぶりって感じがするな」

 エレノアがそう言って、悠然と佇んでいた。
 なんだか……こいつ……。

「ほえぇ……おかーさん、なんかちょっと大人っぽくなった?」

 ひかりもどうやら似たような事を感じていたようだ。
 自然体で佇んでいるエレノア。
 見た目は前とほとんど変わらないんだが、空気というか雰囲気というか、そういうものがちょっと違っていた。

「当然だろう。我はもう生娘ではないのだからな」
「そうなの?」
「うむ。そうだな?」

 エレノアはにやりと俺を見た。
 過去で俺はエレノアをだいた、昔のエレノアだ。
 そのエレノアは自分の力を未来の――このエレノアに譲渡した。
 その時に記憶も一緒に移したのだと後から聞いた。

 つまり、このエレノアはあのときの記憶がある。

「そっか……それでおかーさん綺麗になったんだ」
「その通りだ」
「すごいねおかーさん」
「ふっ……」

「あの……何度も言いますけど、変な家族団らんを持ち込まないで下さい」

 ひかりがエレノアに抱きついて、エレノアも眼を細めてひかりの頭をなでてやってると、くじ引き所のスタッフがいつもの様に呆れた口調とジト目で登場した。

「よう、久しぶり」
「そんなにお久しぶりでもないですよ。それよりも変な団らんを持ち込まないで下さい」
「言うほど変か? 娘が母親に綺麗だっていっちゃいけないのか?」
「そっちじゃないですよ」

 スタッフは唇を尖らせた。

「母親が実の娘に自分はもう生娘じゃなくなったから、なんて普通話します? そんなの前提すぎて発想にも出てきませんよ。処女懐胎とか腋から生まれたとかそういうレベルですかもう……」
「ひかりは偉人になってもおかしくないけどな」
「その親馬鹿の方がまだマシですよ、はあ……」

 スタッフは深いため息をついてから、気を取り直して、って感じで俺を見た。

「いらっしゃいませ、今日もくじ引きをしていきますか?」
「ああ。これ使えるか?」

 俺は黄金のくじ引き券を取り出した。
 過去の時代で手に入れた黄金のくじ引き券。タニア、オリビア、オルティア、エレノアらと、現代と過去が繋がっている女達と全員会った後に手に入れた黄金のくじ引き券だ。

 それを見たスタッフは。

「限定くじ引き用ですね」
「限定か、どういうのが引けるんだ?」
「ファーストくじ引きです」
「ファーストくじ引き?」
「要するにお客さんがこの世界に転移してくる前に引いてたあれです。あれをもう一回引けるんです」
「あれって、777倍とか触手とかが出てきたヤツの事か」
「はい、それを引いて。今度は好きな人につける事ができます。もちろんお客様が自分でつけることも出来ますよ。あっ、今回は一回だけで引き直し無しですから念のため」

 スタッフがそう言うと、エレノアが興味を示した。

「貴様のそれが出るかも知れないくじ引きか」
「そうらしい」
「他には何があるのだ?」
「たしか……」

 俺はあのときの事を思い出す。
 やり直す事ができたから何回もひきなおした、その時に出てきたものを思い出す。

 口から火を吹く火吹き男があった。
 賢者ってのもあった、バーサーカーってのもあった、他には能力2倍とか3倍とか10倍とかがあった。

「その中だと触手が一番面白いな」
「なら触手を引いてお前にくれてやる」
「それには及ばん、触手くらい我にも出せる。魔剣のたしなみだ」

 エレノアがいうと、ひかりは目を見開かせて驚いた。

「そうなの? ひかりも触手を出せるようになれるの?」
「無論だ。この我の娘なのだからな。多少の訓練は必要だが」
「ひかり覚える! 魔剣のたしなみだから」
「うむ。今度教える」
「ひかりの触手か、可愛いだろうな」

 俺はちょっと想像してみた。
 可愛いひかりがだす触手。
 魔剣の姿なのか人間の姿なのか分からない――両方かもしれない――が、それは可愛いに違いなかった。

「だから変な団らんはやめて下さいってば……娘の触手が可愛いとかどんななんですかもう……」

 スタッフはぶつぶつつぶやきつつ、くじ引きの抽選機を用意した。
 確かに俺がこの世界に転移してくる前に引いたやつだ。

 しかし、これかあ。
 正直、ありがたみがないんだよな。

 いや中のものはつよいよ? どれもこれも強力なチートスキルだ。
 でも何回も何回も弾き直して、最終的に全能力777倍にした俺だ、今さらありがたみはない。

「深く考えるな」

 俺の思考を見抜いたのか、エレノアはにやりと笑う。

「適当に引いて、貴様の女どもにくれてやればいい。貴様には無用の長物だが、女どもはそうではあるまい?」
「……たしかに」

 エレノアの言うとおりだ。
 俺は下手に考えるのをやめて、抽選機に近づく。

 取っ手を掴んで、軽くぐるっと回す。

 ガラガラガラ……ポトッ。

 ガランガランと、ハンドベルがなった。

「おめでとうございます、『人形使い』です」

 俺には必要なさそうだが、面白そうな能力がでた。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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