挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

エレノア編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

222/288

221.未来のひかり

 朝日に起こされて、おれの上に誰か乗っている感触がした。
 昨日はイオ、オリビア、タニアの三人を可愛がった。この感触は誰のだろうか。

 目をあけるとイオの姿が見えた。
 彼女はおれの上にうつ伏せになって、静かな寝息を立てている。

 ちなみにオリビアとタニアはそれぞれ左右にいる。二人ともやはり寝息を立てているが。

「起きてるんだろ、オリビア」
「おろろ、なんで分かったの?」
「おれが目を開けた瞬間心拍数と体温が上がった」
「ありゃ、バレバレなのね。人の子が彼女を可愛がってから目を覚まそうとしたのに」

 見抜かれたのをいいことに、オリビアは狸寝入りをやめて、更に体を寄せてきた。
 イオは髪を手櫛ですいてやった。
 手が塞がったから、タニアには薄く出したオーラで全員を包んでやる。

「うわあ、すっごい器用だね。それだと何人でも相手に出来るね。今までに最高で何人相手にしたの?」
「最高? 一回でか?」

 頷くオリビア。彼女の胸を揉んだまま考える。

「20人だったと思う、奴隷兵の第一小隊の時だとおもう」
「奴隷兵? 何それ面白い」

 オリビアが食いついてきたから、デルフィナに頼んで集めてもらった200人の奴隷のことを話した。
 集めて、訓練して、様々な戦場に連れて行った。
 今や200人ともに一騎当千の強者になった。

「はえー、さすが人の子、色々面白い事を考えるもんだ」
「そいつらがいたらメルクーリの初期兵力として使えたんだがな」
「そのかわりひかりがいるじゃない」
「そうだな。しかしどうしたもんかな」
「なにが?」
「ドレイク兵の目処がたったからスキロス・カランバと合流しようとおもったが、ロドトスが倒れてエレノアが人化した。状況はだいぶ前と変わっちゃってるからどうしたもんかとな」
「あのエレノア、殺意の固まりだった」

 オリビアの体が微かに強ばった。
 竜王である彼女ですら一撃で退けたあのエレノア、確かに殺意の固まりと言っていいだろう。

「あれは、ロドトス以上の混沌をもたらすに違いない」
「……どうなんだエレノア」

 ベッドの横、壁に立てかけたエレノアに問いかける。

(ロドトスといた頃のわれが人化したと仮定して)

 この時代に来てから、記憶があやふやなエレノアは記憶じゃなく自分の性格をシミュレートする。

(なすことは一つ。破壊)
「破壊?」
(われは何も産み出()ない、少なくともこの時期のわれはそう思っている。魔剣たる自分の存在意義は世の全てを破壊し尽くすことだと断じている。しかしわれは魔剣、使い手がなければまともに動くこともままならん)
「だからロドトスの肉体を手に入れようとした」
(うむ、あるいは長く使おうとした。だからオリビアがいう「ロドトス以上の混沌は」無条件で同意だ)
「――だって」

 エレノアのセリフをオリビアに伝えた。
 彼女は予想が当たって嬉しそうな、しかし状況を知って困った様な、複雑な顔をした。

「その混沌はきっとドラゴンも巻き込むのよね」
(頑丈なオモチャは好きだ)
「そうか」
「人の子……なんでちょっと嬉しそうなの?」
「ん? そうか?」
(よからぬ事を考えているんじゃないだろうな)
「違う。ああいやそうか」

 頭の中にあのエレノアの姿を思い出す。
 あっちはまがまがしく、まさに魔王、って感じの風貌だった。
 くじ引き所でよく見ている、愛娘に骨抜きにされたポンコツ感とは全然違う。

(なんか今すごく失礼なことを考えなかったか)
「いや、そんな事はない」
(嘘をつけ、その顔は――)
「おれは、結構お前の事好きだったんだなってきづいたんだ」
(んな――)

 絶句するエレノア。
 前に星空の下で彼女に聞いた事を思い出す。

 彼女は魔剣の姿のままおれと一緒にいたい、おれに使われたい。
 ならば、この時代に来たのは。

「お前を抱くためなのかも知れないな」
(まて貴様、われを犯す気か!)
「人聞きの悪い事をいうな」
(この時代のわれは貴様の敵だ。あれをみただろ、われの負の感情がピークになっている時代だ。そんなわれを抱くなんて犯すしかないだろうが)
「まあ、その辺は何とかするさ。あー、ようやくこの時代に来た理由がわかってすっきりした」
(われは手伝わんぞ! われを無理矢理犯す手伝いなど……今のわれならともかく)

 ブツブツなにかいってるエレノア。
 心の声だが、残念ながら丸聞こえだ。

「どうしてもか?」
(どうしてもだ)
「それは困った、ひかりを使う訳にもいかんし」
(同然だ! 母親のレイプに娘を巻き込むでない!)
「だからその表現はやめろというのに」

 まさかエレノアがここまで反発するなんてな。
 だが、やめる気はない。
 これが(、、、)、くじ引きでこの世界に来た理由だからだ。

 素手でもエレノアと戦うか……9割方勝てるから5割くらいまで下がるが、まあ、やるしかない。

 ふと、オリビアがさっきから黙り込んでる事に気づいた。

「どうしたオリビア」
「人の子、ひかりは人の子とエレノアの娘なんだよね」
「ああ。見た目は完全にエレノア、そして魔剣ひかりおれにしか使えない。間違いなくおれらの娘だ」
「それって……これだから(、、、、、)なんじゃないの?」
「――!」

 パッと体を起こした。
 おれの上にねているイオが起こされて「なに、なに?」って困惑した。
 エレノアが息を飲んだのが伝わる。

 オリビアが気づいた事、おれたちが何故か気づかなかった事。

「手伝えエレノア」
(くっ、しかし……くっ……)

 エレノアが思いっきり葛藤した。
 自分が言い出した「自分を犯す手伝い」と、愛娘誕生の手伝い。
 今は葛藤してるが、エレノアは必ず落ちる(、、、)

 コンコン。
 ドアがノックされて、ひかりがおそるおそる顔をだした。

「おはようおとーさん、おかーさん」

 世界一かわいい娘の天使のような微笑みをみて。
 これこそ(、、、、)この世界にやってきた本当の理由だと理解した。

 黄金のくじ引き券――半券だったのが一枚になった!
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ