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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

アイギナ王国編

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163.かわいいヘレネー

 屋敷に戻って、まずはミウを探した。
 耳を澄ませて、音をキャッチする。

「こっちか」

 屋敷の中に一つだけある物音の方に向かって行く。
 やってきたのは応接間。部屋の中にミウはいなくて、代わりにひかりとヘレネーがいた。
 ひかりはヘネレーの膝の上にのって、二人で楽しそうに喋りをしている。

「あっ、おとーさんだ」
「お邪魔してます、カケル様」
「来てたのか」
「はい。ちょうどレイウースに用がありましたので、立ち寄らせて頂きました」
「そうか……ミウはいないのか?」

 耳を澄ませつつ、ヘレネーに聞く。
 屋敷の中で他に物音がしなかった。

「ミウお姉ちゃんはお買い物だよー」
「そうか。イオが来てたかどうかを聞きたかったんだが」
「イオさんでしたら数日は来れないかと」
「ん?」

 どういうことだ? って目でヘレネーを見る。

「わたくしの依頼でとある場所に向かって頂きました」
「ヘレネーの依頼?」
「はい。実力があって、信頼できる方が必要でしたので」
「なるほど。それでレイウースに来てイオに頼んだってわけか」

 静かにうなずくヘレネー。

「でもそうか、ヘレネーに先越されたか。何日もかかる依頼なんだよな」
「はい。カケル様もイオさんに?」
「冒険者の振りをしてあるところに潜入したくてな。本職についてきてもらった方がそれっぽいって思ったんだ」
「イオさんを呼び戻しますか?」
「いやいい」

 せっかくのヘレネーの依頼だ。
 メルクーリ王女直々の依頼、それをちゃんとこなせれば、冒険者として箔がつくだろう。
 呼び戻すよりも、そっちに専念させた方がいい。

「こっちはどうとでもなるからな」
「潜入をするんですか?」
「ああ」

 少し考えて、ヘレネーに詳しく話してやることにした。
 アイギナの王女が変な事をはじめてて、それを面白そうだと思ったことを話した。

「そういうわけで、せっかくだから成り上がりの手伝いをしようって思ってな」
「カケル様らしいお考えですわね」
「そうか?」
「はい」

 ヘレネーは頷き、穏やかに微笑んだ。
 この世界に来た直後にあったときからほとんど変わらない、綺麗で、気品のある微笑み。
 いい女だ。最初からいい女で……完成してるいい女に感じた。
 そんないい女をちょっと困らせたくなった。

「一緒に来るか?」
「え?」
「一緒にアイギナ王女の成り上がりに協力してやろうぜ」

 唖然、って感じで目をみはるヘレネー。
 もともとイオをつれて行こうとした。アイギナの人間じゃないけど、イオは冒険じゃだ。
 こういう話に絡んでもなにもおかしくはない。
 ヘレネーは違う、彼女はメルクーリの王女、「テレシアの双花」って呼ばれる軍事の要だ。
 そんな彼女がアイギナの内政に干渉するのは本来あり得ないこと。
 その証拠にヘレネーはまったく予想もしてなかった顔をしてる。
 その顔は愛嬌があって、普段のヘレネーよりも数段可愛く(、、、)見えた。
 この顔を見れただけでいじった甲斐がある。
 その上。

「ご一緒します」

 まるで子供の様に、わくわくした悪戯っぽい顔で頷いたヘレネー。
 初めて見る彼女の無邪気な顔に、ますます話を振った甲斐があったとおれは思ったのだった。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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