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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

アイギナ王国編

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153.有能メイド

「……ふう」

 肺の中にたまった空気をまとめて吐き出した。

 一仕事終えた後の新鮮な空気を求めて深呼吸したが、あたりは血の臭いしかしなかった。

 それのせいか、やたらと昂ぶって仕方がない。

 もっと。

 ……もっと。

 …………もっと!
 戦いは終わったのに、頭の中で「もっと」って言葉だけ響いて、気持ちが昂ぶったまま。

 昂ぶったまま、振り向く。

 二千人の死体の山の中に二つ、死んでないヤツが転がっていた。

 アイギナの王太子キモンと、名前も聞いてない悪魔の様な見た目をしたヤツだ。

 二人は逃げだそうとしたり、挙げ句の果てにおれを襲ってきたから、剣の腹でぶったたいて気絶させた。

 そいつらの首根っこを捕まえて、ワープの羽を取り出して飛んだ。

 飛んだ先はレイウースの屋敷、その離れの練兵場。

 奴隷兵達がまた表にいた。

 そこに奴隷兵がいた。

「閣下!」

 ニキが早速おれを見つけて、小走りでやってきた。

 いつもながら「兵」としての彼女は堅苦しくて、おれの前でかかとを揃えてまるで軍人のように一礼した。

「ナナはどうした」

「お屋敷にいっております。メイドの方が呼びに来られたので」

「ミウが?」

 なんだ? ミウがナナを呼ぶなんて珍しいな。

 普段あまり接点のない二人だが、なんだろう。

 まあいい、どうせこの後戻るんだ。会って直接聞けばいい。

 それよりも、とおれは拘束した二人を地面に放り出した。

「こいつらを監禁しておけ、逃げ出さないようにしっかりな」

「承知いたしました! お任せを」

 ニキはまた敬礼して、奴隷兵を呼びに行った。

 第一小隊がまとめて来て、二人を連れて行った。

 どっくん。

 彼女達が近づいた瞬間、心臓が大きく跳ねた。

 妙な昂ぶり、体の中から大きな何かがあふれ出すような感覚。

 なんだ……これは。

 首を傾げながら、屋敷の方に向かって歩いて行く。

(結局我の勝ちだったな)

(うぅ、まけちゃった。でもやっぱりおかーさんだね)

(くくく、さもありなん。魔剣としてのキャリアがちがうのだ)

(ひかりももっとがんばるね、魔剣として)

(うむ、頑張るが良いぞひかりよ。世界で二番目の魔剣になれるとこの我が保証してやろう)

(二番目?)

(一番はこの我なのだからな)

(そっかー。うん、ひかりは二番をめざすね)

(うむ、ひかりは二番でよいのだ)

 魔剣の母娘がのんきにおしゃべりしてた。

 その間も、おれは昂ぶりと戦っていた。

 心臓が早鐘を打つ、暴れたくて仕方がない。

 何かをぶっ壊したくて、吐き出したくて。

 その分、逆に無口になっていく。

(……さてひかりよ、オリビアと遊んでくるがよい)

(いいの?)

(うむ。ことは終わったのだ)

(うん!)

 ひかりはそういって、人の姿に戻った。

「ひかり、先に戻ってるね」

 といって、屋敷に向かって駆けていった。

 それを見送ったおれ、そしてエレノア。

(さて、貴様のそれを片付けるか)

「え?」

(何を呆けておる、女を抱きたくて仕方ないのだろう?)

「……ああ」

 指摘されて、おれはようやくその事に気づいた。

 そうだ、そうだった。

 この昂ぶりはそれだ。

 性欲。

 戦いの後決まって昂ぶる性欲なのだ。

「普段のと違うから気づかなかった」

(それはあの結界のせいだな。あれに押さえ込められて、解放された瞬間、貴様の性欲は十倍にふくれあがったのだ。普段の戦いの後のそれの、さらに十倍。それで普段のと違うと感じて分からなかったのだろう)

「……ああ、なるほど」

(どうする? 暴れて発散するのなら我が相手をしてやってもよいぞ)

「そうだな……」

 どうするのかを考えた。

 エレノア提案も悪くない。この行き場の無い、今にも体を食い破って出てきそうなあふれんばかりの力を衝動に任せてエレノアで暴れ回るのも悪くはないかもしれない。

 ……これは女達壊しかねないからな。エレノアなら壊れる心配もない。

 そうだな、その方がいいかもな。

 それを考えている内に、屋敷についた。

 扉の前に立つと、それが勝手に開いた。

「お帰りなさいご主人様」

 開けたのはミウだった。

 どっくん――心臓が跳ねてめまいを運んで来た。

 ミウの姿、漂ってくる女の匂い。それにやられそうになった。

 ああ、こっちの方がいい。

 エレノアも悪くないけど、今はこっちのがいい。

 壊さないようにセーブすれば良いだけだ。

「ミウ、悪いけど相手してくれ」

「はい! 皆さんもお待ちです」

「皆さん?」

「こちらです」

 ミウが歩き出した、その後についていった。

 彼女に連れてこられたのは、おれの寝室。

 中に入ると、そこにみんな(、、、)がいた。

「お帰りなさいませ、カケル様」

 メルクーリの美姫ヘレネー。

「準備は出来てるぞカケル」

 その妹のイリス。

「頑張ってお相手しますね!」

 Aランク冒険者、噂の大魔道士イオ。

「本当に苦しそうだね」

 ソロン教の象徴、不死の聖女メリッサ。

「ミウの言った通りだわ」

 大賢者オルティア、ただのオルティア。

「主の力になろう」

 地上最強の女、ナナ。

 六人が、部屋の中で待っていた。

「これは?」

「多分必要かなって思って、みんなにお願いしてきてもらったんです」

 答えるミウ、尻尾が微かに揺れている。

「多分必要って……なんでそう思ったんだ」

「その、ひかり様を連れて行く時、ご主人様のお顔が、その……楽しそうでしたから」

「楽しそう?」

「はい。大きな戦いに行くときのご主人様の顔でした。それで、必要になるんじゃないかって思って」

 そんなのから読み取ったのか。

(有能なメイドだな)

 だから他のメイドを入れないで屋敷を任せてる。

 ミウに向き直って、まっすぐ見つめた。

「ありがとうミウ。助かったよ」

「わたしはご主人様のメイドですから――ひゃ!」

 膝の裏に腕を回して、お姫様だっこでベッドに運ぶ。

 ベッドに下ろして、いきなりの事でおろおろする彼女の口を塞ぐ。

 唇を割って、舌をねじ込んで絡ませる濃厚なキスで。

「ご、ごごご主人様?」

「よくやったミウ。ご褒美にお前が最初だ」

「えっ――はい!」

 一瞬だけきょとんとして、大きく頷く、満面の笑みを浮かべるミウ。

 可愛かった、もう我慢出来なかった。

 彼女のメイド服を一気にはぎ取って、ベッドの上に組み敷く。

 それを見て、女達が集まってきた。

 ヘレネー。

 イリス。

 イオ。

 メリッサ。

 オルティア。

 ナナ。

 そして、ミウ。

 いい女ばかりが集まって、俺はますますくらくらした。

 その晩、ミウの好意に甘えて、その場にいる美女全員をだいた。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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