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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

アイギナ王国編

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136.豪商と王女

 ベッドの上に二人の女が寝そべっている。

 片方はイリス、そしてもう片方はデルフィナ。

 一晩中かわがってやった二人は疲れ果てて寝入ったかと思えば、デルフィナがのそりと体を起こしてきた。

 汗で頬に張り付いた綺麗な髪を指で梳いて、身だしなみを整える。

 おれはベッドから離れたソファーに座ってて、そのままベッドの上のデルフィナに話しかけた。

「もういいのか」

「ええ、これしきのことは」

「エロいことした後のセリフじゃないな」

「あなたとの情事は戦に近いものがありますもの」

「斬新な例えだ、面白い」

「あなたのまわりには負ける為に戦う子が大半だということもまた面白いですわ」

「お前は違うのか?」

「負けるためだけにはしていませんわ」

 ……だけ、か。

 デルフィナらしいな。

「この子もまた、負ける為だけではありませんでしたわね」

 そういって、静かに寝息を立ててるイリスをみる。

「へえ?」

「気づいて間戦でしたの? 最中――あなたに乱されるまでわたくしのことをずっと観察していましたわ」

「そういえばお前を指名したのもイリスだな」

 ハーレムを作ってから珍しいことじゃなくなった夜の3Pだが、女の方から相手というか、パートナーというか。

 そういうのを指名してくるのはすごい珍しいことだ。

 まあ、それもヘレネーに言われたからなんだろうな。

 手本にするべき対象をヘレネーはミウとデルフィナの名前を挙げた、だからイリスはこうした。

「何か企んでいますわね」

 あっさりデルフィナにばれてる詰めの甘さがちょっとかわいい。

「そうかもな」

「あなたはあなたでどうでもいいって顔をしてますわね」

「そうか? 楽しいって思ってるぞ?」

「……言葉が足りませんでしたわね。何を企んでるのか、その内容はどうでもいいと言う顔ですわ」

「ああ」

 それなら当たりだ。

 何かするのは見てて楽しい、その内容はどうでもいい。

 おれの女たちは全員、自分で考えて何かをするときのが一番かわいくて、綺麗で、輝いてみえる。

 だから何かを企んでるのは好きだが、その内容はどうでもいいとは思ってる。

「彼女には礼を言うべきなのかも知れませんわね」

「うん?」

「これからしばらく忙しくなりますので。呼んで下さったことに対する礼を」

「そうか」

 会話が途切れる。

 十数秒の間があく。

「やはりなぜ忙しくなるのかは聞きませんのね」

「思う存分儲けててくれ、しっかり肥えた後に食う。そういう約束だろ」

 にやりとデルフィナに笑いかける。

 デルフィナは実質おれの女のようなものだが、互いにそうじゃないという事になってる。

 一国に匹敵する財力を持つ豪商デルフィナは、自分の結婚相手を「財産ごと買い取れる男」だと限定した。

 おれをいずれおれが彼女ごと買い取るって約束をして、今は名目上「試用期間」ってことになってるのだ。

 もちろん、口だけじゃない。

 いずれそうするつもりだ――本気で。

 一国に匹敵する財力のデルフィナが世界で一番の金持ちになったあたりが「食い頃」だろうと思ってる。

 その話がなかったら普通におれの女にしただろうが、そういう話になった以上世界一になってもらわないとな、って思う。

「あーら怖い、わたくしもいずれあの腕輪でつながれてしまうのね」

 イリスがつけはじめた黄金の腕輪、デルフィナはつけてない。

 イリスに気づかされてこれからおれの女達に渡していくつもりのヤツはデルフィナには渡してない。

 それもいずれ、ってことになってる――暗黙の了解でだ。

「つないでやる、覚悟しとけ」

「ふふふ」

「ふっ」

 デルフィナと見つめ合って、微笑みあった。

 キスしてと目で言われた様な気がしたから、キスをした。

「がっつきますのね」

「しばらく忙しくなるんだろ?」

「ですがお会いする機会も増えるかもしれませんわ」

「どういうことだ」

 おれは首を傾げた。

「忙しくなる理由はアイギナ王国に面白い動きをつかんだからですの。まだ詳細は話せませんが、大もうけの匂いがする、面白い動きがありますのよ」

「へえ」

「そして、カケル様も次はアイギナを狙っているのでしょう?」

「なんでそうなる」

 デルフィナはフッ、と笑った。

 指折り数え上げていく。

「メルクーリの王女姉妹、カランバの女王、コモトリアの王女、シラクーザの女王姉妹」

 悪戯っぽく笑うデルフィナ。

「ここまで来れば、次はどこを狙うのか三歳児でも推測できますわ」

 五大国という言い回しがある――おれも五爵って事になってる。

 確かに、三歳児でもわかるな。

「道理だが、アイギナにいい女はいないかも知れないぞ」

「シラクーザのいい女はあなたが作ったのではありませんか」

 フィオナとマリのことか。

 確かに二人を女王にしたのはおれだ。

 いなければ作ればいい、ってことか。なるほどな。

「たしかに会う機会が増えそうだ」

 どのみちクシフォスの片割れは砕いておくつもりだから、いずれアイギナとは関わる事になるんだ。

 デルフィナが動くのなら、それにあわせて一緒に動いた方が楽しいかもしれない。

「ですので――」

「だが、それは今やらない理由にはならない」

「え?」

 驚くデルフィナ。おれは体を入れ替えて、彼女をソファーの上に押し倒した。

 もう一度キスをする。

「……イリス」

「――ひゃ、ひゃい!」

 いきなり名前を呼ばれて、素っ頓狂な声を上げるイリス。

「こっちに来い」

「……いつから気づいてたんだ?」

「タヌキ寝入りか? 最初からだ。お前がデルフィナより先にへばるわけがないからな」

 抱き方に差はつけなかった。経験の差をさっ引いても、体力のあるイリスがデルフィナより先にへばるはずがない。

 それでもタヌキ寝入りして聞き耳を立ててたのはデルフィナを観察するつもりだからだろう。

 まあ、それは指摘しないでやった。

 今はそれよりも――。

「んぐ!」

 イリスもキスをした。

 腰に手を回して、抱き寄せてからのキス。

 次にデルフィナにもキス、それが終わると今度はまたイリスにキス。

 二人にキスをして、思い存分可愛がってあげた。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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