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くじ引き特賞:無双ハーレム権 作者:三木なずな

くじ引きの異世界編

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プロローグ.スキル選択

 商店街、おれは抽選券を持って並んでいる。

「はい、参加賞のティッシュ」

 買い物でゲットした抽選券一枚、どうせあたりはしないけど、何となく並んでる。
 前の人が次々と外れのティッシュをもらう中、おれは賞品のリストを見た。

・参加賞 ティッシュ
・五等 商品券1000円分
・四等 お菓子詰め合わせ
・三等 最新型スマホ
・二等 温泉旅行二名様
・一等 ???

 ありきたりなリストだけど、一等が気になる。
 普通に考えて温泉旅行よりも上だから、海外旅行とかそのあたりだろうか。

 そんな事を考えてる内に、列がどんどん進む。
 ガランガラン、ハンドベルの音が聞こえた。
 おれの一つ前にいた男が何か当てたみたいだ。

「おめでとうございます! なんと! なんと一等賞です!」
「おおおおお、やった!」

 男はガッツポーズした。

「では賞品の説明をさせて頂きますので、奥へどうぞ」
「おう!」

 男はスタッフに連れられて奥に入っていった。
 前がいなくなったので、おれの番だが。

「一等のあとじゃなあ……」

 スタッフが一等賞の所にマジックで大きな×を入れた。なくなったって意味だ。

「まっ、スマホが残ってるみたいだし、とりあえずまわしてみっか」

 抽選券をスタッフに渡して、抽選器を回す。
 がらがらがら――ごと。

「おお!」

 ガランガランガラン、スタッフがハンドベルをならした。

「え、あたり、マジ?」

 おれはビックリした、まさかあたるとは思わなかったからだ。
 出てきた玉を見る。玉は虹色だ。

 景品リストを見る。
 一等賞が金で、二等が銀、三等が銅の赤で、四等と五等がそれぞれ青と黄色だ。
 虹色なんてどこにも書いてない。

「これは?」

 玉を持って、スタッフに聞く。

「おめでとうございます! 隠し賞・特等賞の大当たりです!」
「そんなのあるんだ」

 まわりがおお、と言ったりパチパチと拍手したりした。

「では説明させて頂きますので、中へどうぞ」
「わかった」

 スタッフに連れられて、建物の中に入る。
 おれはワクワクした、説明が必要な程の賞品ってなんだろう。
 中に入ると、さっき一等賞を当てた男がいた。

 中にもう一つ、さっきのと同じ手回しの抽選器があった。
 男はそれを回して、二つの玉をだした。
 横にいる別のスタッフがそれを持って、言った。

「触手とですね」
「もしかして触手が使えるスキルなのか?」
「はい、その通りです」

「よっしゃ!」
「では、転送します」

 何が起きているのか、何を言ってるのかわからなかった。
 ただ、とんでもない事が起きてる、それだけはわかった。
 なぜなら、スタッフがそう言うと、男の足元から光の――魔法陣のようなものが現われて、男はどこへともなく消えてしまったからだ。

「な、なんだ一体」
「えっと、あなたは」
「特等賞を当てた方です」
「そうでしたか」

 部屋の中にいたスタッフは頷いて、おれに言った。

「改めておめでとうございます。これより、特等賞の景品を説明させて頂きますね」
「あ、ああ……」
「特等賞は、先ほどの一等賞と同じように、異世界に転移する事ができる権利です」
「えっ、今なんて?」
「異世界に転移する事ができる権利です」

 スタッフは同じ台詞をリピートした。

「……なんの冗談だ?」
「さっきの方のを見ていましたよね」

 スタッフは言った、おれはうぐっ、ってなった。
 魔法陣が出て、男は消えた。
 確かに普通じゃない。

「あれで異世界に転移しました」
「本当なのか?」
「その辺は転移した後に嫌でも信じる事になるでしょう」

 スタッフは言った。その自信が真実味を増している。

「さて、そこまでは一等賞も特等賞も同じです。二つの違いは、一等賞はこちらの抽選器で一つスキルを抽選して、向こうの世界で使えるのですが、特等賞ではこちらを好きなだけ回せます」
「好きなだけ?」
「はい、とは言っても実際に持ち込めるのは一つだけです。気に入ったスキルが出るまで回せると言う意味です」
「なるほど……」

 まだ何が何だかわからないけど、とりあえず頷いた。

「なんでも再チャレンジできますので、とりあえず回してみてはどうでしょう。あっ、ちなみにこの部屋の中は半分異世界なのでスキルの試し打ちが出来ます」
「お、おう……」

 やっぱりまだわからないけど、とりあえず受け入れて先にすすめることにした。
 おれは抽選器の取っ手ととって、回した。
 玉が出てきた。スタッフがそれをとって、言った。

「火吹き男……口から火を吹けるスキルですね」
「火を?」
「吹いてみます? あ、危険ですのでわたしに向かって吹かないで下さいね」

 吹いてみる? って言われてもどうしたら良いのか……。
 おれはとりあえず、横を向いて息を吹きかけた。

「うわ!」

 なんと、本当に口から火を噴いた! 顔がちょっとちりちりする。

「どうですか? その能力でいきますか?」
「えっ、いやいやまてまて」

 手をかざして、額に指を当てて考えた。
 思考が混乱してる、混乱してる中、一つだけはっきりしてるものがあった。

「もしかして……本当に?」

 だった。

「疑う気持ちはわかりますけどね」

 スタッフは言った。

「……じゃあ、やり直して。いくらでもやり直していいんだよな」
「はい、そうです」
「それと、同じものが出る可能性は?」
「あります」
「よし」

 おれは頷いた。
 いくらでもやれて、同じものがまた出るのなら、いろいろ試してみてからの方がいいだろう。
 ガラガラガラ、ゴトッ。

「これは……全能力十倍ですね。あなたの全ての能力が純粋に十倍になるスキルです」
「地味だな、やり直し」

 ガラガラガラ、ゴトッ。

「賢者。あらゆる知識を知っているスキルです」
「怖い話になりそうだ、やり直し」

 ガラガラガラ、ゴトッ。

「バーサーカー、これは――」
「名前からしてNG、やり直し」

 ガラガラガラ、ゴトッ。

「全能力二倍、えっと――」
「ダメになってる、やり直し」

 ガラガラガラ、ゴトッ。

「ごめんなさい、今度は全能力三倍です……」
「はい、やり直し」

 ガラガラガラ、ゴトッ。
 ガラガラガラ、ゴトッ。
 ガラガラガラ、ゴトッ。

 おれは回した、抽選器を回し続けた。
 とにかくひたすら回した。
 回して、説明を聞いて、やり直した。
 使えそうな能力もあったけど、回せば回す程、最初の全能力十倍というのが実は大当たりだったんじゃないかって思えてくる。

「手がつかれた……」
「わたしも、説明疲れました……」

 いろんな色の玉、いろんな能力。
 大分出したので、もう色だけで外れだとわかってきた。

 ガラガラガラ、ゴトッ。
 ガラガラガラ、ゴトッ。
 ガラガラガラ、ゴトッ。

「おっ! 虹色、これははじめてだよな!」
「えっ、何それ、そんなのこっちに入ってないはず……」
「えっ? どういうこと?」

 スタッフがビックリして、虹色の玉を手に取った。
 そして、よりビックした顔をする。

「お客さん! これ、すごいですよ」
「すごいって?」
「全能力777倍です」

 説明をきいて、おれもビックリした。
 虹色の玉が、ビックリするくらい輝いて見えた。
■ドラマCD試聴サンプル公開
活動報告、もしくはyoutubeに「くじ引き特賞」で検索してみてください。

【タイトル】くじ引き特賞:温泉ハーレム権
【キャスト】
カケル :石川界人さん
ひかり :山下七海さん
ヘレネー:佳村はるかさん
ナナ  :諏訪彩花さん
イオ  :三森すずこさん
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