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第132話:『絶後の天国』と『遼遠の地獄』
天国と地獄の狭間。
そこで至上者が眠っていました。
彼が目指すは“白き罪人”たちへの報復です。
侵略者は黒ではありません。侵略者は白でした。
愚かなる罪人たちは気付いていないのです。
死は人にとっての終焉ではなく、死こそが人にとっての起源に過ぎないと。
いつかは彼らも気付くのでしょうか。
目の前に広がる全ては夢の中で、本当の自分はすでに死んでいるという事に。
そして人々の夢を語り続けられる存在は自分のほかにはいないという事を。