『登場人物』
~主要なキャラクター~
「1」
星宮舞人:ほしのみやまいと(主人公)
この世界に生命を芽吹かせて以来、『白い血』が流れている。
物語の開始当初(18歳)は、完全なる記憶喪失。
全ての記憶を取り戻した先に、舞人に待ち受けている未来とは……。
《青年は“世界の理”に触れる。自分の生まれた理由を知る時に》
「2」
月姫惟花:つきひめゆいか(ヒロイン)
舞人の母親代わりであり、姉代わりであり、最愛の少女(年齢不詳)。
とある理由から、『五感』と『声帯』を失ってしまっている。
世界の禁忌に触れてしまった、惟花に待ち受けている未来とは……。
《少女は孤独に涙しよう。それさえも自分の“運命”の1つなんだと受け入れて》
「3」
星宮桜雪:ほしのみやさゆき
舞人の妹(16歳)。活発的。丁寧。
年頃の少女だからか、随分前から舞人への尊敬心を失い始めている。
それでも桜雪の中心にいるのは、舞人と惟花だけのはずだったが……。
《世界は真っ暗だった。でもあの少年は白かった。だから好きになってしまった》
「4」
星宮冬音:ほしのみやふゆね
舞人と惟花の娘(外見は15歳で、お人形)。馬鹿。自由人。楽天家。
生まれた時から、舞人と惟花さんのことが、世界で一番大好き。
《少女は悲しかった。だから思った。神様。どうして意地悪ばかりするのですか》
「5」
星宮智夏:ほしのみやちなつ
舞人と惟花の娘(外見は15歳で、お人形)。馬鹿。高慢。わがまま。
生まれた当初は、世界で一番大嫌いだった舞人と惟花さんのことも、今は……。
《涙なんて出ないと思っていた。でも雫は落ちていた。白き血は目覚めていた》
「6」
月姫美夢:つきひめみゆ
惟花の妹(16歳)。いっぱい食べる。不器用。乙女っぽい。
完璧超人である惟花さんと違って、やけにツンツンしていて、アホっぽい。
惟花さんのことを奪った舞人に対しては、ただ嫉妬を抱いていたはずだが……。
《少女にとっては幻想があまりにも美しかった。だから永遠も捨ててしまった》
「7」
城崎瑞葉:きのさきみずは
舞人の親友(18歳)。旭法神域の司教。常に貧乏な役割。お喋り。お人よし。
舞人の事を大切な友人としてはもちろん、理想を共有できる友人ともみている。
瑞葉と舞人の友情は固く結ばれ、それは決して崩れないはずだったが……。
《青年は人知れずに笑う。それが君の答えなのかと、僕らの神に問うために》
「8」
城崎風歌:きのさきふうか
瑞葉の妹(16歳)。桜雪の親友。愛想がよい。読書が好き。賢い。優秀。
“ずっと一緒にいてあげるよ”と約束をしてくれた舞人へと、恋心を抱いている。
風歌が隠し続けていた「たった1つの秘密」を知ったとき、舞人は……。
《誰も少女の心からは奪えない。だってそれは全てが“幻想”だったのだから》
「9」
光上奈季:ひのうえなぎ
舞人の親友(18歳)。金髪碧眼。長身。義理堅い。舞人曰く、「本物の屑」。
本人的には面倒臭そうだが、なぜか人から頼られる一面を持っている。
奈季が舞人の“過去”を知った際に取った行動が、紡いでいく未来とは……。
《青年の視界がにじむ。それが君の居場所だと、神が笑った気がしたから》
「10」
秋月月葉:あきつきつきは
正体不明の少女(年齢不詳。15歳前後の容貌)。
何らかの目的を持って、奈季と一緒に行動している。
出会った当初から、舞人や桜雪たちには、何か因縁を抱いているようだが……。
《少女は誰に願おう。愛する人との一瞬を、愛する人との永遠にして下さいと》
「11」
紫雲怜志:しうんれいじ
舞人にとっての兄代わりの青年(20歳)。優男。同性に好かれやすい。
交友関係が広い。基本的に他人から憎まれることがない。世渡り上手。
《ただ守り抜きたかった。彼が愛した“人々”と、彼が愛した世界の“欠片”を》
「12」
霧谷静空:きりたにしずく
舞人にとっての姉代わりの女性(20歳)。艶美。同性に好かれやすい。
惟花の大切な親友。様々な面で舞人は頭が上がらない。
《やっぱり彼女は笑っていた。だから私も笑っていた。あなたは本当に馬鹿ねと》
「13」
ロザリア
舞人の友人(16歳)。金髪碧眼。何事も一生懸命。ビリビリ財布。
本物の馬鹿。本物の貧乏。からかわれ易い。アイス大好き。自称魔王様。
《何も馬鹿らしくなんかない。だってそれが少女のたった1つの“宝物”だから》
「14」
フィリアス
ロザリアの相棒(年齢不詳)。馬鹿。ご主人様でも正体を忘れた、謎のペット。
特徴としては、大きな生物や大きな無生物なら、その形態に変身できてしまう。
《好きだからこそ、いつも一緒にいる。それが世界の真理なんだろう》
「15」
レミナ・セリーヌ
舞人の友人。
異端者たちの統率者(18歳)。金髪碧眼。長身。美女。心の器が深い。
舞人に好意を抱いている。
《少女は翼を背負しかなかった。もうこれ以上は誰にも何を奪わせないために》
「16」
お化け青年
自称舞人の親友(30歳超えは確実。でも実際の年齢は不明)。
銀髪。美男子。年を取るどころか、最近は若返っている。
舞人からは明らかに敵意を向けられているが、本人はまったく気にしていない。
《青年は神と笑う。貴方もわたしも、愚かな生き物なのかもしれないですねと》
「17」
大湊空統:おおみなとそらと
教会の最高地位者(年齢不詳)。
舞人が誰よりも、憎しみを抱いている相手。
そして誰よりも、“物語”の根幹に関わっている人物。
《青年は忘れられなかった。たった2文字の言葉が。それは“約束”だった》
「18」
姫野祈梨:ひめのいのり
寺院の最高地位者(18歳)。
舞人とは幼馴染。「舞人の幸せ」と「世界中の人々」の幸せを願っている。
《少女は涙する。神はいったいどこにいるのだろう。この瞬間から時は動いた》
「19」
星宮友秋:ほしのみやともあき
舞人の兄(20歳)。聖国教会の司教。枢機卿の1人。舞人とは性格が対照的。
過去に舞人と確執がある。
《いつかは届けたかった。“ごめん”の一言を。たった2人の青年のために》
「20」
その他:①舞人の父
②舞人の母
③料理屋の美女
④料理屋の子供たち
⑤星音と願音(祈梨の直近の臣下たち)
※
《旭法神域の信徒たち》
①露橋奏大:つゆはしかなた
舞人を兄のように慕っている青年(16歳)。優秀。純粋。温厚。善人。
教師として、魔法学校の教壇に立っている。
父親や舞人に触発され、世界に“幸せの花”を咲かすことを望んでいる。
②花舟そよか:はなふねそよか
舞人を兄のように慕っている少女(16歳)。
明るい。清楚。とてもポジティブ。お嬢様。常識知らず。妄信と猛進の両方。
“日頃から失敗をしない人は、人生に失敗をしてしまう!”がもっとう。
③碧波紅乃:へきなみべにの
旭法神域の諜報担当者(27歳)。気品がある。賢明。揺るぎなき忠誠心。
どんな人物に対しても、高慢な態度は決して取らない。誠実な美女。
でも、“人生なんて運次第でしょ”と、硬く生き過ぎてない面を持っている。
《枢機卿(教会)と老師(寺院)たち》
《異端者たち》