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運命

突然で申し訳ないが俺は今日、死ぬ。

いや、正確には殺される。

別に恐怖は感じないし、諦めたわけでもない。

なぜなら、生まれた時から決まっていたことだからだ。

『運命』といえば聞こえはいいかもしれないが、前もって聞かされていれば、毎日を過ごすことが無駄な作業に思えてくる。

薄暗い部屋の中で毎日を過ごし、そんな毎日から今日、やっと解放される。

そう考えれば、むしろ今日は喜ぶべき日なのかもしれない。

無駄に豪華な椅子に座って、目を閉じれば聞こえてくる。

俺の座っている椅子以外に何の家具もない、大きな部屋の扉

その向こう側からは・・・・・悲鳴、何かがつぶれる音、誰かが叫ぶ声

それらは全て、俺のもとへ『奴』が来るのを防ごうとする者たちだ。

毎日のように聞いた声が聞こえては、すぐに消えていく。

申し訳ないとは思うが誤りはしない。

すぐに俺も後を追うのだから。

最後の悲鳴が途切れた後、ゆっくりと扉が開き、『奴』が入ってきた。

全身に返り血を浴びて、その上でなお、神々しい輝きを放つ鎧を身にまとっている。

人間は英雄として、俺たちは最悪の敵として『奴』をこう呼ぶ



・・・・・『勇者』と



申し遅れたが、俺の名はロイド

またの名を・・・・・『魔王』



まあ、『魔王』だからといって、悪いやつなのかと聞かれれば、たぶんそんなことはないと思う。

しいて言えば、最近になって【魔物・魔獣排除条例】を出した国を地図上から抹消したくらいだ。

それにしても『勇者』と会うのは初めてだが、イメージと違った。


「・・・・仲間はどうした?」


「お前には関係ないだろ」


「・・・・・まあ、確かにどうでもいいな」


『魔王』と『勇者』。二人の間で空間がゆがんでいく。

それぞれから漏れ出す魔力がぶつかり合うことで空間そのものに負荷がかかっているためだ。

普通の人間ならその余波でさえ耐えられないような空間のなか、『魔王』がゆっくりと立ち上がり、『勇者』が剣を抜く。

そして、互いに一歩、相手へと踏み出し――――――――――――音が消えた。


大学受験やらなんやらでいろいろ遅れてます。

ほんとにごめんなさい!

青春謳歌も続きを考えてるんでもう少しだけ待ってください!

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