硝煙に包まれて
目の前では信じられない光景が広がっていた。
賑やかなショッピングモールに、あまりにも不釣り合いな床一面に広がる鮮血。
つい先ほどまで他愛の無い話をしていた友人は、今は言葉を発しない肉の塊になっていた。
出来ることならば直視したくないほどに醜い姿になった彼の頭部は吐き気が襲うほどだ。
「おい…嘘だろ……?」
俺は膝をつき、うなだれた。
なぜこうなったのか、その元凶は俺の目の前にいる男だ。
ぼろぼろのロングコートを身にまとった無精ひげの男、右手に握られた拳銃、映画などで見かける大きな銃に似ていた。
そしてその銃口が自分に向けられる。
自分は……死ぬんだ……。
視界はその直後に真っ暗になった。




