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第九話~ゆで卵スキー~

 友人たちと夏祭りに訪れた香織。

 どうせ捕ってもすぐに死ぬ金魚を掬っていると、なんと金魚の入った生簀が凍っていくではないか。

 辺りに目をやると雪が降っている。近くの山からスキー客が滑り降りてきたのだ。

 自分達ばかり都合がよければいいのかと批難轟々だったがスキー客は意に介さない。それどころか

「見てごらん。温かいおでんやたこ焼きなんかはバカみたいに売れている。これは寒いおかげじゃあないのかい?」

とのたまう。

 なるほどそれは道理だということで友人たちと臨時で屋台を出して一儲けすることにした香織たち。

 女子高生の手作りゆで卵をひとつ200円で売り出した。ゆで卵に手作りもくそもねーよとか200円高すぎというのは言ってはいけない。プレミア感が大事なのだ。

 だがそれもこれまで。怖いお兄さんたちがショバ代だのどうのと言って迫ってくる。保健所のほうから来たというおっさんまで現れる始末。

 収集がつかなくなってきたところで、香織は友人たちを置いて逃げる。

 かくして大事な友人たちを失った香織。悲しみを超えて戦え、光の戦士よ。

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